お肌の毛穴に関する悩みは底知れず。
インスタで情報収集する事が定期になり、画像加工に大量生産された毛穴レス肌に狼狽し、自身のお肌の自信を失い続ける情報社会。
クレンジングバームや謎の水で解消しようと期待しては、大したことの無い効果に、何度も落胆してきた私たちへ。
何が原因で何が足りてなくて何が余分なのか。
そのメカニズムと、私が実際に効果を感じた毛穴ケア方法について明記する。
取り出そうとすることがそもそもの間違い
詰まる・黒ずむ・角栓が永遠と出現し続ける。
そら、洗顔だ、やれピーリングだ。私たちは毛穴の中に異物が入り込んでいると思い込み、掻き出そうと躍起になる。
「ごっそり」「ポロリ」「溶かす」「吸着」そんな私たちの好奇心を擽る宣伝文句に釣られてスキンケアに金をばら撒く日々。
しかし、そうやって注ぎ続けた金とエネルギーは果たして私たちのお肌の改善に成り得たであろうか?
そもそも毛穴の中の何かを取り出せば、肌がきれいになる、というのは大間違い。
次に、毛穴についてのメカニズムを綴る。
黒ずむ前に、毛穴は詰まるというメカニズム
毛穴悩みに関してのメカニズムにはさまざまな例がある。
黒ずみの原因の一つに、皮膚の産毛が濃く黒ずんで見えてしまう、など。
ここでは、そういったちょっとマイナーな例でなく、よく陥りがちな例を簡単に説明する。
まず、お肌の上の角質が毛穴に詰まる
乾燥やターンオーバーの乱れなどの何らかの原因で、垢となり剥がれる落ちてゆくはずである肌の角質が上手く排出されずに溜まり、これが皮脂と混ざり合い角栓へと変化し、毛穴に詰まる。
これに汚れがさらに付着したり、酸化することによって毛穴が黒ずむ原因となるのである。
黒ずむ段階の前に、角栓問題が挙げられる。
では一体、なぜ角栓が出現し、これが排出されにくくなっている現象が起きているのかを見ていこう。
ターンオーバーは肌の細胞が新しく入れ替わる仕組みのこと。
これが、間違ったスキンケアや生活習慣、加齢などの様々な原因によって簡単に乱れてしまう。
毛穴詰まりの正体。角栓とは何か?
角栓は、特に皮脂でベタベタしやすい鼻にできやすいので、皮脂が詰まってできたかたまりだと思っている人が多いかもしれません。
ですが実は、角栓の約70%を占めるのは角質(たんぱく質)。皮脂は角栓の約30%にすぎません。
角質で毛穴に栓をするから、「角栓」なのですね。
https://maison.kose.co.jp/article/g/gskincare-20190726/
このように、角栓は皮脂だけでなく、角質と混ざり合ったもの。だからこそ厄介。
よく角栓や黒ずみを「溶かす」という宣伝文句を目にするが、角質は溶けない。
皮脂だけならともかく、タンパク質を溶かすのはスキンケアでは無理な話である。
角栓が出来る主な原因とは?
では何で角栓が出来てしまうの?これには、以下のようにさらに深い原因が考えられる。
状態 | 要因 | |
過剰な皮脂分泌 | 肌の水分と油分のバランスが崩れ、皮脂が多い状態。 顎や鼻回りだけ皮脂分泌が多い混合肌もこれ。 | ・皮脂分泌量は、思春期から二十歳までに特に増加する ・スナック菓子、チョコレートなどの油分の多い食事 ・間違ったスキンケア |
ターンオーバーの乱れ | 垢となって剥がれるはずの角質が排出されにくくなる。 または異常に角質が剥がれるスピードが速くなる。 よって不要な角質が溜まり、ゴワついた肌に。 これが進むと肌は柔軟性を失い、乾燥が深刻化。 | ・食事や生活習慣、ホルモンバランス ・加齢 ・紫外線 ・間違ったスキンケア |
摩擦 | お肌に必要以上に摩擦を与えている。 | ・間違ったスキンケア |
毛穴を詰まらせる角栓の要因のどれにも当てはまるのが、間違ったスキンケアという事実。
バランスのとれた食事や睡眠など、生活習慣を整えているのにも関わらず、お肌の状態が良くないならば、
間違ったスキンケアをしている可能性大である。
間違ったスキンケアとは??
角栓が出来るから、気になって擦る。洗顔を頑張る、クレンジングを頑張る。
まず陥りがちな勘違いスキンケアがこれ。
- お風呂上りに白く見える角栓を擦って取る
- 角質ケア(拭き取り化粧水やピーリング入りのセイン顔料など)を徹底している
- カッサやマッサージローラーで常に摩擦を与えている
肌に摩擦を加えれば加えるほど、肌は乾燥し、柔軟性を失う。
そしてターンオーバーが乱れやすくなり、角栓は永遠に出現し続ける。
ターンオーバーのスピードが速い中で作られた角質は乾燥しており、形も不揃い。
この状態を「未成熟である」といいます。未成熟な角質は剥がれ落ちる機能も低下しています。
きちんと剥がれ落ちることのできない角質達の行き先は「毛穴」。これが角栓となるのです。
https://maison.kose.co.jp/article/g/gskincare-20190726/
ターンオーバーの周期は正常であれば6週間。
過剰な洗顔やピーリングがターンオーバーの周期を速め、お肌の細胞の失敗作を製造し続けているという事実。
角栓が出来やすいお肌をまずなんとかしないと、いくらケアしても、すぐにまた毛穴が気になる肌に。
エンドレスに終止符を!
角栓のメカニズムの詳細とおすすめスキンケアはこちら
毛穴が黒ずむ原因とは?
間違ったスキンケアによって角栓が出来、毛穴に詰まる。
さらに毛穴が黒ずんでしまう原因には、ベースメイクとの関係が考えられる。
- 皮脂崩れ防止系のさらさらマットタイプのベースメイクを愛用している
- オイルクレンジングでなく、肌に優しいクレンジングミルクやジェルを愛用
この二点に当てはまる人は最悪。
崩れにくいベースメイクは、マイルドなクレンジングでは落としきれていない可能性も。
これが事実なら、角栓&ベースメイクが毛穴に詰まった状態が慢性化していることが考えられる。
カバー力高、崩れにくい完璧ベースメイクをしているのに、お肌を労わろうと洗いすぎないクレンジングをしているアナタ。
そもそも落ちないと意味ない!ベースメイクとクレンジングの相性は絶対なのです!
毛穴の黒ずみとベースメイクの関係の詳細はこちら
グリセリンが毛穴の黒ずみの原因に?
スキンケアに配合される確率の高いグリセリンと言う成分。
安全性も高く安価で保湿力に長けたこの保湿剤、グリセリンが毛穴を目立ちやすくするかもしれない、という理論が近年話題になっている。
これについては、下記を参照してほしい。
詰まらない・黒ずまないのはどんなお肌?
私たちの本来の肌は汚れや角質をきちんと外へ排出し、お肌を刺激から保護するバリア機能といった素晴らしきシステムが搭載されている。
だから、ちょっとやそっとで角栓が出来たり詰まったりするのがまずおかしい。異常である。
では、詰まらない・黒ずまない肌はどんなお肌か。
- お肌の水分量が高くふっくら、プルプル、きめ細かい
- さわるともっちりして、柔軟性が高い
これが本来のお肌。
しかし、間違ったスキンケアや生活習慣の乱れ、ターンオーバーまでも乱れている人のお肌は、固くて乾燥してゴワゴワしておりキメが細かくない。
毛穴の詰まり・黒ずみをケアする為に必要なこと
毛穴を改善するために、必要なことはとてもシンプルだ。
重要なのは、まずお肌の本来の生理機能をサポートすること。
そうすれば自然と角質が溜まらなくなるお肌に傾き、角栓も出来にくくなる肌へと変化していくのだ。
- 詰まっても排出されやすい肌へーお肌の柔軟性を高める
- 肌のターンオーバーをサポートー摩擦を過度に与えない
- 乾燥を防いで毛穴が目立ちにくい肌へーお肌の水分量を高める
毛穴ケアは、毛穴をなんとかするためのもの。と思いがちだがそうではない。
毛穴に特化したスキンケアは、摩擦を与えてしまうものも多い。その一瞬だけで肌を傷める可能性も。
だから長期的に改善するのに適していない。
まず、以上を網羅したら、やるべきことはお肌の毛穴トラブルをケアするための成分をスキンケアに取り入れること。
以下を参考にしてほしい。
- 角栓が出来るメカニズムに着目し、肌のキメを整えるーグリシルグリシン
- 肌のターンオーバーを整え、皮脂のバランスを整える成分ービタミンC
グリシルグリシン&ビタミンCは毛穴悩みに欠かせない神的成分。
実録!毛穴の黒ずみをケアするスキンケアアイテム10選
毛穴ケアは原因を紐解き、自分のお肌に足りていないもの・余分なものを精査することが必要だ。
ここでは、毛穴の黒ずみ・角栓を解消するための助けとなるアイテムを紹介する。
お肌の柔軟性を高めるクレンジングアイテムを
お肌の柔軟性は、クレンジングで変えられる!
毛穴悩みにおすすめなのが、天然由来分で構成された油脂系クレンジングと呼ばれるクレンジングオイルを使うこと。
皮脂に近い成分で出来ているから肌馴染も良く、毛穴汚れとも混ざりやすい。
さらにお肌の柔軟性を高めるから詰まりにくいお肌へシフトする。
菊正宗 ライスメイドプラス マイルドクレンジングオイル
- リノール酸と呼ばれる成分が含まれたトウモロコシ胚芽油が主要成分
- リノール酸にはお肌の柔軟性を高める効果
- W洗顔不用だから、摩擦の軽減にもつながる。
このクレンジングオイルは、シュウウエムラの人気クレンジングオイルと成分構成が似ているのにプチプラ!ということでも話題に。
お肌を潤す乾燥知らずのクレンジングミルク
カサカサ、ゴワゴワのお肌は、美容成分配合のもっちりクレンジングミルクでほぐすことから始めよう。
クレンジングミルクは洗浄力が低めなので、皮脂崩れ防止系のしっかりベースメイクには不向きというのが注意点。
落ちやすいメイクがデフォルトなら、ミルクとの相性は◎
カバーマークトリートメントクレンジングミルク
- 美容液成分89%がうるうる肌を作る
- 洗い上りはもちもち、すべすべの肌へ
- ベストコスメ大賞受賞
- 柑橘系の9種のエッセンシャルオイルで癒される
クレンジングミルクといえばカバーマークと言われるほどその知名度は高い。
洗い上りのなめらかつるつる感が、病み付きになる。
摩擦レス・低刺激のおすすめ泡洗顔料
摩擦レスを追求し過ぎて、朝も湯洗い・夜はW洗顔不使用のものを使っているのは正解だけど、肌質によっては正解じゃない。
っていうさじ加減が難しい。
ニキビが出来やすいなら、洗顔料は使うべきだし部分使いでもOK。
お肌って面倒。混合肌が一番面倒。しかし日々の積み重ねが、美肌をキープするともいえる。
キュレル 泡洗顔料
- 乾燥気味、そして敏感肌に特化して設計された肌に優しい成分構成
- 皮脂を取り過ぎないから、お肌のうるおいまでも落とさない
- 弱酸性 ・無香料 ・無着色・アルコールフリー
私は朝と夜、Tゾーン+Uゾーンの少し皮脂分泌の多い所だけはこれで洗顔している。
お肌の水分量を高めるスキンケア
お肌の水分量を高めるには「セラミド」と呼ばれる水分保持機能を持った成分が鍵。
ただ単に、化粧水バシャバシャで水分を与えるというのは間違い。
エトヴォスモイスチャライジングセラム
- 人の肌に存在するセラミドに近く肌馴染みに優れたヒト型セラミドを五種類も配合
- 水分量の高いプルプルお肌へ
- お肌に2プッシュを馴染ませて使用、クリームや乳液無しでも潤う
- 敏感肌にも使いやすい成分設計
乾燥+毛穴に一番効果のあったのはセラミドかもしれない。
お肌のターンオーバーをサポートするスキンケア
お肌のターンオーバーは一筋縄ではいかない。
角質ケアは時に飴にも鞭にも成り得る方法。
やり過ぎは禁物であるが、溜まり過ぎたお肌の不要な角質を負担なく、優しく除去することも時には必要。
ビュリー イオナイズドクレンジングウォーター
- お肌の表面に残った古い角質を取り除くことで肌のターンオーバーを促進する
- 天然由来の微粒元素配合で、お肌を引き締めて整える
- お肌がゴワゴワしている、ざらざらが気になる時に
- 洗顔後、コットンにとり優しく拭き取る
ビュリー イオナイズドクレンジングウォーター良い。どうしても気になる時にだけ使う。
ドクターケイコントロールエッセンス
- 肌のターンオーバーをサポートするビタミンC誘導体を高濃度配合
- 皮脂のバランスを整えて、皮脂による毛穴の開きを目立たなくさせる
- 肌の角質の排出を促し、角質によってザラついた毛穴をクリアに
- 毛穴が目立つ原因の一つであるハリ感の低下に着目し、肌をふっくらとさせる
- 化粧水前、洗顔したお肌にすぐに馴染ませる導入美容液
香りも癒されるラベンダーで、人気。
黒ずむ前の角栓におすすめのスキンケア
角栓が出来る原因の一つが、間違ったスキンケアによって肌のターンオーバーが異常に早まることによって未成熟な角質層が量産されること。
このメカニズムに作用し、肌のキメを整えるのが「グリシルグリシン」と呼ばれる成分である。
グリシルグリシンが配合されているスキンケアアイテムは、繰り返し出来る角栓をケアする力がある。
エリクシールルフレバランシングおやすみマスク
- グリシルグリシンが配合
- 角栓をケアし、保湿することによって詰まらせない肌を目指す
- スキンケアの最後に、毛穴の気になるところを中心に塗り広げる
ゴワゴワ肌や毛穴が気になる時に使うと、翌朝肌がプリプリになる
トゥベールバランシングgaローション
- グリシルグリシン6%配合!
- グリセリンフリーで、さっぱりとした潤い
- 保湿力は弱めなのでプレ化粧水としての使用がおすすめ
- 肌のキメを整えて皮脂バランスを整えるアゼロイルジグリシンK配合
- ターンオーバーをサポートし美肌に導くアロエベラエキス配合
- 肌荒れ防止効果のあるグリチルリチン酸2K配合
私もずーっと使っているこの化粧水。切らして他のを使うとまた角栓が気になり始めるから、効果絶大。
毛穴を詰まらせない、酸化亜鉛フリー日焼け止め下地・ファンデ
ただでさえ詰まっているのに、さらに詰め込むの?
私たちの生活に欠かせないベースメイク。中には、お肌に詰まりやすいと呼ばれる成分も存在することを心得たい。
ここでは、詰まりやすいお肌にナンセンスと呼ばれれる酸化亜鉛を排除した日焼け止め下地を紹介。
セザンヌUVウルトラフィットベースEX
- SPF30 PA+++
- 三色展開で肌色をコントロール
- 15種の保湿成分配合で乾燥知らず、うるうる肌に
おすすめは、血色感がアップするピンク色一択。
キャンメイクパーフェクトセラムBBクリーム
- 29種の美容保湿成分配合
- SPF50+、PA+++
- 洗顔料のみで落ちる
- 即乾でべたつきにくい
ただし、デパコスのファンデとは比べてはいけない。
とにかく、肌に詰まりやすい成分が入っていないから、徐々に地肌の毛穴が目立ちにくくなる。
よって、ノーファンデを目指すためのもの。それだけ。
結論:かけるのはお金はでも時間でも手間でも無い
毛穴ケアに関してとにかく言いたいのは、肌に良かれと思って手間や時間とお金をかけることが正解では無い。
そして、角栓・黒ずみ・詰まりの原因の一つが間違ったスキンケアであるという事。
そしてスキンケアで全てを解消するのは極論。私たちのお肌のほどんどは、食事と生活習慣で出来ているのだ。
スキンケアが与える効果はこれらに比べて実に小さい。
まずは不摂生の見直しを、睡眠時間の確保を。スキンケアを見直すのはそれからである。