
お肌をきれいにするために、惜しみなく時間と労力をかける私たちは今日もSNSでおすすめクレンジングオイルについて情報の海の中を錯綜する。
ケミカルピーリングにダーマペン、イオン導入にレーザー美容。お肌をきれいにする手段は千差万別。
美容医療に大金を注ぐ前にまず見直したいのが、毎日の洗顔、それはクレンジングオイルである。
今回は今話題の「油脂系クレンジング」について、デメリットやメリット、おすすめのアイテムについて紹介する。

スキンケアでこだわるべきは美容液でもクリームでもない!
クレンジングオイルだ!今回は油脂クレンジングについて徹底解析します
油脂系クレンジングってそもそも何?

油脂系クレンジングとは、マカダミアナッツ油やコメヌカ油などの天然の植物オイルを主成分としたクレンジングオイルのこと。
市販のクレンジングオイルにはミネラル系・エステル系・油脂系の3パターンに分類されるが、肌に最も優しく毛穴ケアに向いているのは油脂系一択。
その理由は下の通り。
- 天然由来の植物オイルだから、肌に優しい!
- 皮脂に似た構造のオイルだから毛穴汚れとも馴染みやすく毛穴ケアにおすすめ
- 潤いを与える&肌の潤いを奪いにくいから乾燥肌にもおすすめ

クレンジングオイルって肌が乾燥しやすくなるから悪ってイメージだったけど、油脂系は全くの別物!
油脂系クレンジングが毛穴ケアにおすすめの理由


毛穴が詰まりやすい肌は水分量が低く乾燥し、柔軟性も低い傾向に。
肌の潤いを逃がさずに柔軟性を高める事が、自然と毛穴汚れを排出しやすいサイクルへ整える事にも繋がる!
油脂系クレンジングのメリット・デメリット

油脂系クレンジングは毛穴ケアに向いていたり、肌に優しいから肌本来のうるおいも逃がさないというメリットがある反面、洗浄力がマイルド=比較的弱いというデメリットも存在する。
- 天然由来の植物オイルだから肌に優しい
- 洗い上りがしっとり、乾燥しにくい
- 肌本来の潤いを取り去りにくい
- 肌の柔軟性を高める
- 売っている場所が少ない
- 洗浄力が弱いー皮脂崩れ防止系の崩れない系ベースメイクは落ちにくい可能性
- 価格がやや高め

そうなんです。メリットもたくさんあるんだけれども、洗浄力マイルドなので皮脂で崩れにくいガチガチウォータープルーフメイクの人には不向きな印象。
皮脂崩れ防止系のベースメイクには不向き!

油脂系クレンジングは洗浄力がマイルドだから、肌の潤いを落としにくい。
でも、皮脂に強い上に崩れにくいさらさらマット系のベースメイクは油脂クレンジングオイルでは落ちきらない可能性がある。
- 酸化亜鉛
- トリメチルシロキシケイ酸
- フッ素樹脂(例:「~フルオロ△△」が付く成分。トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸など)
以上のような化粧崩れに強い成分が下地やファンデ・パウダー等に配合されているベースメイクは油脂系クレンジングでは落ちにくいので注意。

油脂系クレンジングオイルをするなら、これら3種類の入っていない比較的落としやすいベースメイクがおすすめ。
ガチガチベースメイクにはミネラルオイルやエステル系オイルを主成分としたクレンジングオイルの方が落としやすい!
ベースメイクとクレンジングの相性についての詳細はこちら
しっかりメイクしたい時におすすめのクレンジングオイル
油脂系クレンジングに相性の良いベースメイクの詳細はこちら
使い方は?油脂系クレンジングの正しい使い方

お肌をきれいにするために一番重要なのは「摩擦」「紫外線」「乾燥」を避ける事が全てである。詳細は下記。
これらが肌をのエイジングを加速させる原因になりうるからこそ、毎日のクレンジングについては、特に「摩擦」に注意しなければならない。
毛穴の汚れを取り去ろうと、湯船の中で顔をオイルまみれにし、くるくるくるくる永遠の撫でまわすのは絶対にNGなのだ。
使い方は普段のクレンジングと同じ

皮脂系クレンジングオイルの使い方は通常のクレンジングオイルとあまり変わらない。
- クレンジングオイルは乾いた手のひらで適量を顔の上に馴染ませる
- 小鼻や目の周りなど細かい部分は指でなぞる程度の刺激で馴染ませる
- メイクが馴染んだら少量のお湯を加えながら乳化
- ぬるま湯で洗い流す
ゴシゴシくるくる摩擦を加えるのは凶。優しくゆっくり馴染ませながら洗い流そう。
W洗顔は基本的に不要でOK

油脂系クレンジングは皮脂と近い天然オイルなので多少肌に残ったとしても問題ない。
むしろ乾燥肌の人はお肌のうるおい成分をキープするためにW洗顔しない方が良い。
しかし、乾燥肌とは無縁であったり、脂性肌でニキビができやすい人はW洗顔をお勧めする。

私は皮脂の気になる額やこめかみだけW洗顔してる。
肌の様子を見ながら、自分に合った方法を見つけよう!
完全油脂系?ハイブリット型油脂系?どっちがいい?

油脂系クレンジングオイルと一言で言っても、オイルベース成分が完全に油脂系のオイルを使っているもの、その他のエステルオイルやミネラルオイルといった化学オイルが足されているものと2パターンが存在している。
それぞれの特徴は以下の通り。
- ベースの主成分は完全天然由来の成分
- 肌にはすこぶる優しい
- 洗浄力はやや弱めだが薄化粧ならOK(皮脂崩れ防止系・ウォータープルーフは落ちにくい)
☆毛穴ケアや乾燥肌、敏感肌の人におすすめ
- ベースは油脂系+ミネラルオイルorエステル系のオイルがプラス
- 洗浄力が高いのでメイクが落ちやすい!
- 完全ミネラルオイルorエステル系よりも肌に優しいしつっぱらない
☆毛穴ケアしたいけれども、メイクはしっかり落としたいという人におすすめ

最近では完全油脂というよりも、ハイブリット型油脂系の方が市場規模は大きくなってきており手に入りやすい!
肌を労わり毛穴ケアにおすすめの完全油脂系クレンジングオイル6選

完全油脂系クレンジングオイルは、まだ市場規模が小さく、ドラッグストアでは取り扱いも少ない為インターネット通販が主流。
ここでは、実際に使ってみて使い心地&洗い上りが良かったおすすめの完全油脂系クレンジングを以下に紹介する
GH-Labo こめ油クレンジングオイル
https://goto-lab.stores.jp/items/5a846344f22a5b70db00bc21
オリーブオイルクレンジングと同じGH-Laboから出ている、オイル成分がコメヌカ油の完全油脂系クレンジングオイル。
こちらも、全成分はコメヌカ油、テトラオレイン酸ソルベス30のたった2種類!
- ビタミンやミネラル等の栄養素を含んだコメヌカオイル
- 肌がふっくらしハリを与える
- 全成分がとってもシンプルだから肌刺激のリスクも少ない
- 乾きやすい乾燥肌や敏感肌にもおすすめ
セラヴェール プラチナム クレンジングオイル
出典:セラヴェール
マカデミアナッツ油を主成分としたクレンジングオイルでこれも完全油脂系に分類。
その他にもコメヌカ油、アルガニアスピノサ核油、オリーブ果実油、アボカド油といった天然由来の植物オイルを配合し、肌に柔軟性を与えるから毛穴詰まりの原因となる角栓の排出を促すことから毛穴ケアにもおすすめ。
- 複数の油脂系オイルをブレンドすることでスキンケア効果UP
- 肌の柔軟性を高めて潤いをキープ!
- 毛穴ケアしたい乾燥肌・敏感肌におすすめ
>>セラヴェール プラチナム クレンジングオイル公式サイトはこちら
魔女工場 ピュアクレンジングオイル
出典:魔女工場
韓国コスメで人気の魔女工房から出ている油脂系クレンジング。
主成分はダイズ油で完全油脂系。その他に肌の柔軟化を高めるヘーゼルナッツオイルもなど様々な植物オイルがブレンドされているのが特徴!
あと、意外とさっぱりとした洗い上りなので皮脂が気になるお肌に◎
- 人気の韓国コスメの油脂系クレンジング!
- 大容量で価格もお安い
- 界面活性剤が少し多めなのでメイクもしっかり落ちる&洗い上りさっぱり!
魔女工場 ピュアクレンジングオイルのレビューはこちら
エリデン化粧品 おひさまでつくったクレンジングオイルE
https://eriden.jp/SHOP/45822198900005.html
コメヌカ油が主成分の完全油脂系。
コスパ重視ならこれ一本。
洗浄力は比較的マイルドでごく薄化粧におすすめのクレンジングオイル!
- ビタミンやミネラル等の栄養素を含んだコメヌカオイルがベース
- 油脂系クレンジング初心者におすすめ
- 油脂系の中では特に低価格!コスパが良い!
アルガンビューティー クレンジングオイル
https://www.jp-greentea.co.jp/products/agb-cleansing/
主成分はコメヌカ油で完全油脂系クレンジングオイル。
さらに美容効果が期待できるピュアアルガンオイルを10%配合しているちょっと上質なクレンジングオイルで、毛穴ケアにもおすすめ。
- 洗いながら肌のうるおいもしっかりキープ
- でも、洗い上りはベタつきたいくない・さっぱり系が好みという人に◎
- アルガンオイル配合でスキンケア効果UP
アルガンビューティー クレンジングオイルのレビューはこちら
メイク落ちも重視派へ!おすすめのハイブリット型油脂系クレンジングオイル3選

ここでは、油脂系クレンジングオイルを使いたい!でもメイクもしっかり落としたい&できればうるおいも守って毛穴ケアも・・・
という欲張りな方におすすめのハイブリット型油脂系クレンジングオイルをおすすめします。
菊正宗 ライスメイドプラス マイルドクレンジングオイル
https://www.kikumasamune.shop/c/cosmeandbath/cosmericemade/nkm13
ドラッグストアでも取り扱い有の菊正宗から出ているハイブリット型油脂系クレンジングオイル!
主成分はトウモロコシ胚芽油(油脂系)×パルミチン酸エチルヘキシル(エステル系)で洗浄力もありつつ、肌のうるおいもなるべく落とさない絶妙な成分設計。
- 洗浄力は◎コストパフォーマンスも良い!
- 厚みのあるオイルが肌なじみ良し。さっぱりとした洗い上り
- 薬局で買える!

しっかりメイクした日用のデイリー使いとして常備しておきたい一本。
無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4549337319332
無印良品からも油脂系クレンジングオイルが出ており、主成分はオリーブ油(油脂系)とパルミチン酸エチルヘキシル(エステル系)で無香料・無着色・無鉱物油・パラベンフリー・アルコールフリー・アレルギーテスト済み(すべての方にアレルギーが起きないわけではありません)。
- コストも化粧落ちも◎
- 敏感肌におすすめ!
- 手軽に油脂系クレンジングを始めたい方に
シュウウエムラ アルティム8∞スブリムビューティクレンジングオイル
出典:https://www.shuuemura.jp/
世界中で愛され6秒に1本売れている※2という、シュウウエムラのクレンジングのメリットは美容液成分75%で洗い上りがしっとり!
主成分はトウモロコシ胚芽油(油脂系)×パルミチン酸エチルヘキシル(エステル系)で洗浄力もありつつ、肌のうるおいもなるべく落とさない絶妙な成分設計。
主な保湿成分はツバキ種子油:整肌成分 で肌のうるおいをキープして柔軟性を与えるから洗い上りがしっとりと肌が柔らかくなるのが魅力の一つ。
- 洗い上りがしっとりと潤う
- 美容液成分75%配合
- 肌の柔軟効果に優れる!
- ラグジュアリーな香りも良い
※2 2021年クレンジング オイル全種類の世界店舗売上総数に対して、店舗営業時間あたりの年間秒数で算出。
結論:油脂系クレンジングオイル×薄化粧で肌は変わる

なめらかでキメ細かな肌へ整えるためにはクレンジングの見直しが重要、これに合わせてベースメイクを選択するのが最重要。
落ちないさらさらマット系ファンデ×皮脂崩れ下地を常用したまま、安易に完全油脂系クレンジングを選択するのは絶対にNG。
しっかりメイクをする場合は、油脂系×エステル系の洗浄力高めのハイブリット型油脂系クレンジングを推奨する。
クレンジングオイルを変えれば肌は変わると思ってしまっている人々へ。
重要なのは自分のベースメイクとクレンジングの相性はどうか。まずはここから始めよう。
闇雲に良いと言われるアイテムを使うのではなく、なぜ良いのか?その成分とメリット・デメリットを紐解きながら自分の肌に合うかどうかを見極める。
さすれば我らの肌も向上する。健闘を祈る。