一年を通して、私たちの肌に降り注ぐ紫外線。
老化の原因の八割は光老化であるという恐怖に打ち勝つための対策には、一年を通して日焼け止めを塗る行為がスキンケアより何よりも最優先事項である。
そんな日焼け止めに欠かせない紫外線防止効果を持つ成分の中に、「酸化亜鉛」という成分が存在する。
実はこの酸化亜鉛が、肌に悪い?詰まる?といった噂が近年後を絶えず、毛穴目立ちを悪化させている原因となるかもしれないという疑惑も。
今回は日焼け止めに含まれる紫外線防止成分にフォーカスし、酸化亜鉛フリーについて徹底解析する。
酸化亜鉛フリーを始めたら肌が綺麗になったという声も。私もその一人です!
何が違う?酸化亜鉛フリーを実際に実践した人の声
酸化亜鉛フリーとは、酸化亜鉛という成分が無配合という意味。
それほど、酸化亜鉛と言う成分は下地やファンデに入っている率の高い成分なのだ。
とりあえず酸化亜鉛という成分を排除すればどうなる?ということでまず実際に酸化亜鉛フリーを試している人の声を紹介。
使ってて毛穴が気にならなかったMACのリキッドファンデは酸化亜鉛フリーだった…!
— えーこ (@ekotomato) June 23, 2023
酸化亜鉛フリーの化粧下地とファンデ使ったら目に見えて毛穴の詰まりが減った〜!
— スグル (@sgr_00) June 22, 2023
アイテム見直さなきゃいけないけど、お金が…🥺
毛穴黒ずみの沼から抜け出せなかった私が改善の為にしたこと📌|①夜:レチノール/朝:ナイアシンアミド②バシャバシャ使えるオイルクレンジングに変えた。③日焼け止めはグリセリン/酸化亜鉛等「毛穴詰まりしやすい成分」を避けた。④毎日ファンデ辞めた。⑤顔脱毛を始めた。 pic.twitter.com/zIoveQrJiE
— 𝑹𝒆𝒏𝒂𝒃𝒂𝒃𝒚 (@___renababy) June 12, 2022
私の毛穴ケア
— min (@coz_22_) November 24, 2020
・クレンジングをアンニテンプスに
・鼻だけ酸化亜鉛フリー
・鼻の保湿はBSコスメのQ10クリーム(グリセリンフリー)のみ、
にしてから鼻の乾燥が劇的に改善して、毛穴詰まりが固くなってたのが柔らかくなった。しばらく続けよう☺️
日焼け止め下地を酸化亜鉛フリーの物にしてから角栓のできにくさとザラつきの無さが全然違って、毎日お肌がつるつるでうれしい☺️
— しらす (@shirasu_66) October 19, 2021
酸化亜鉛フリーにしてから化粧落とした後の肌の元気ない感じ?がない気がする
— せぶん@美容はよすが (@seven7bun) April 27, 2022
酸化亜鉛フリー生活にしてからお肌すべすべになった
— ドペン (@ohanabataking) March 1, 2022
今は与えるだけでなく、肌に合っていないものを排除することで美肌を取り戻す時代に。自分に合うもの・合わないものの見極めが美肌を制す。
まずは日焼け止めに含まれる二つの成分について知ろう
酸化亜鉛がどういった成分であるかを説明する前に、まず日焼け止めに含まれる紫外線防止効果のある成分について紐解いていきたい。
私たちの皮膚をこんがり焼き、シミの元となるメラニンを増殖させる強敵、紫外線。
そんな憎き強敵からから肌を守る日焼け止めには、紫外線防止効果のある成分が配合されており、これには以下2種類のパターンが存在する。
https://mymeii.jp/column
- 肌の上に当たる紫外線を一旦吸収して熱エネルギーなどに変えて放出する紫外線吸収剤
- 肌の上に紫外線が届く前に反射して跳ね返すことでブロックする紫外線散乱剤
一旦吸収して熱に変える化学変化を通してバリアする、というよりも事前にブロックする紫外線散乱剤の方がなんだか肌に良い気が・・・
紫外線吸収剤のメリット・デメリット
成分名:メトキシケイヒ酸オクチル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
オクチルトリアゾン、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル など
敏感肌には刺激を感じる事のある紫外線吸収剤。このイメージが、日焼け止め=肌に悪いという飛躍した解釈がされているのかもね。。。
紫外線散乱剤のメリット・デメリット
成分名:酸化チタン、酸化亜鉛
お肌への優しさで選ぶなら、紫外線散乱剤!ノンケミカル、と呼ばれるているのはこれ。しかし、紫外線防止効果が弱いという最大のデメリットも。。。結局どちらを選ぶべき?
なぜ?酸化亜鉛が毛穴悩みの原因になるかもしれない理由
酸化亜鉛である紫外線散乱剤はノンケミカルと呼ばれ敏感肌におすすめされているし、じゃあ吸収剤よりも散乱剤を選ぶが正解?
と思いきや、毛穴が詰まりやすい人や黒ずみが気になる人、ケアしても全く毛穴が改善されない人には酸化亜鉛が少々やっかいな存在になる!?かもしれない。
酸化亜鉛が毛穴に詰まるメカニズムは下記の通り。
- 酸化亜鉛には、紫外線効果の他に微弱ながらもお肌を引き締める効果である収れん作用がある
- 酸化亜鉛には皮脂と結合し、皮脂を固化してテカリを防止する特徴あり。これが収れん作用
- これにより酸化亜鉛には皮脂崩れ防止効果も期待できるので崩れにくく仕上がりもさらっとしている
つまり酸化亜鉛の優れた皮脂吸着効果がかえって毛穴を詰まらせるリスクになりうる側面があるということ。
酸化亜鉛が合わないかもしれない人はこんな人
- 乾燥肌・インナードライ肌で肌の柔軟性が低い
- 毛穴が元々詰まりやすい・毛穴悩みを抱えている
- ミルクやジェル、油脂系などマイルドなクレンジングを普段使用している
毛穴の詰まりにくいお肌は柔軟性に優れ水分量があって、もっちりとしていませんか?
毛穴が詰まるということは、自ら毛穴汚れを排出しにくいという原因も考えられる。つまりお肌の柔軟性が低く乾燥しやすい人。
また、酸化亜鉛は皮脂に崩れにくく肌に定着しやすい=マイルドなクレンジングでは落ちにくいという側面も。
肌の柔軟性をスキンケアで高めてあげる前にまず詰まるものを詰まらせないが最優先!それにクレンジングとベース剤の相性も重要なのですよ。
紫外線散乱剤でも酸化チタンはOKなの?
酸化亜鉛が微妙なら、酸化チタンはどうなの?という声も多い。
結論から言うと酸化チタンには毛穴を詰まらせるリスクは低く、そこまで深刻に考える必要は無し。
酸化亜鉛 | 酸化チタン | |
メリット | ・様々な波長の紫外線に対応可能 ・酸化チタンと比べて低濃度で高い紫外線効果 ・引き締め効果で仕上がりが綺麗 | ・低刺激で金属アレルギーにも対応 ・肌への負担が少ない(毛穴に詰まりにくい) |
デメリット | ・金属アレルギー体質には刺激性 ・肌質によっては毛穴に詰まりやすい | ・酸化亜鉛に比べると紫外線効果が弱い |
様々なメリットを持つ酸化亜鉛が優秀に見えるし、実際は酸化チタンの紫外線防止効果は酸化亜鉛に劣るという事実。
でも何よりも毛穴が詰まるかもしれない、というパワーワードが酸化亜鉛のメリットを覆す。
結論:毛穴が気になる肌には酸化亜鉛フリーの下地を選択しよう
酸化亜鉛は紫外線防止効果・皮脂崩れのしにくさなど、様々なメリットを持つ成分であり、特段使っても何の問題も無いお肌も存在。
しかし一方ではある種のお肌に詰まりやすいという側面も。
何はともあれ、酸化亜鉛は悪でないけど毛穴が気になるなら排除してみるのも一つの手である。
酸化亜鉛フリーのメリット・デメリット
紫外線吸収剤完全不使用のノンケミカルにこだわるなら、酸化亜鉛の代わりとなるのが酸化チタン。
肌には優しいけれど、SPF30PA++など紫外線防止効果はやや低め。
また、SPFを高めようとすると酸化チタンをたくさん使わなければいけなくなるので、これが白浮きや肌馴染みの悪さに繋がってしまう事も。
結論は、酸化チタン+紫外線吸収剤とのハイブリット型が紫外線防止効果を損ねず毛穴にも詰まりにくくさせるためおすすめ。
毛穴詰まりが気になる場合は、酸化亜鉛フリーのものを選ぶべき。個人的にはよっぽど敏感肌でない限り紫外線吸収剤が入っていても構わないと思っている。
酸化亜鉛フリーのおすすめ日焼け止め下地
酸化亜鉛ってどんな日焼け止めや下地にも高確率で配合されているポピュラーな成分であるため、酸化亜鉛フリーを探すにはやや苦労する。
ここでは使い心地・コスパの良さを重視し実際に使ってみたものを含めたおすすめの酸化亜鉛フリー下地について紹介する。
ジュリークUVディフェンスローション
乳液タイプだから化粧水の後にすぐ使える使い勝手の良さと、こっくりとした保湿力にも優れるのがジュリークから出ているUVディフェンスローションだ。
保湿力があるものの、オイルフリーだから乾燥肌はもちろんのこと、ニキビが出来やすい・テカりやすいという肌にもおすすめ。
癒されるラベンダーの香りと、なめらかな肌馴染みで使い心地の良い一本。推し。
- SPF50/PA++++
- つるんとなめらかな肌へと整える
- 肌のバリア機能を保護しながら紫外線を徹底ブロック
- 石鹸落ちOK
- 後のファンデの密着感・馴染みがアップ
水、グリセリン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、変性アルコール、ベヘニルアルコール、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ポリグリセリル-10、ベヘン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、香料*、カルナウバロウ、トコフェロール、キサンタンガム、ミチヤナギエキス、キクニガナ根エキス、トウキンセンカ花エキス、ムラサキバレンギクエキス、カミツレ花エキス、オランダセンニチ花エキス、アルテア根エキス、セイヨウウツボグサエキス、ラウリン酸スクロース、水酸化K、ソルビン酸K、フェノキシエタノール、エチルヘキシルグリセリン
jurlique(ジュリーク)の日焼け止め乳液使用しているのですが、やはり乳液だけあって伸びがいいし、後の保湿も安心…日焼け止め効果最高クラスで肌トラブルも最小限なので、肌弱い方もおすすめだ(*´︶`*)
— ジュニ (@jyuni__17) January 10, 2023
付けて8時間後の某化粧品ブランドの肌診断も水分量良好の結果でたので、間違いないのですよ
乳液やクリームのように肌に溶け込む日焼け止め。ジュリークuvディフェンスローション。お休みの日は乳液代わりにこれを塗るだけ。休肝日ならぬ休肌日は必要不可欠。酸化亜鉛フリーで詰まる気配無し、とぅる肌持続。紫外線吸収剤が悪の時代は終わる。よほどの敏感肌でない限りノープロブレム。リピ確。 pic.twitter.com/cNAENp94fg
— nananananana (@sonokyomunikiku) March 19, 2023
日焼け止めらしからぬ、クリームのようなしっとりとした使い心地・石鹸オフ出来る軽さが良い!
肌負担を考えるならこれ一択。
ジュリークUVディフェンスローションのレビューはこちら
アネッサ パーフェクトUV スキンケアジェルN
透明感のあるツヤ美肌へ見せつつ高い紫外線効果を発揮するのがアネッサの
アネッサ パーフェクトUV スキンケアジェル N汗・水・空気中の水分によってUVブロック膜が強くなるから紫外線効果が持続!
化粧下地の効果も兼ねつつしっかりと紫外線対策をしたい&石鹸でも落ちる軽さを叶えた高機能UV下地。
- スキンケア成分50%
- みずみずしいジェルテクスチャーで馴染みも◎
- SPF50+ ・ PA++++
- マスク蒸れに強い&スーパーウォータープルーフなのに石鹸で落ちる!
- ニキビのもとになりにくい処方*すべての方に皮膚刺激が発生しないということではない
水,エタノール,メトキシケイヒ酸エチルヘキシル,ジメチコン,サリチル酸エチルヘキシル,ホモサレート,PEG/PPG-9/2ジメチルエーテル,ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン,セバシン酸ジイソプロピル,エチルヘキシルトリアゾン,ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル,シリカ,酸化チタン,グリセリン,カプリリルメチコン,PEG-60水添ヒマシ油,キサンタンガム,PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル,異性化糖,グリチルリチン酸2K,チャエキス,トルメンチラ根エキス,アセチルヒアルロン酸Na,水溶性コラーゲン,PPG-17,(アクリルアミド/アクリル酸DMAPA/メタクリル酸メトキシPEG)コポリマー,(パルミチン酸/エチルヘキサン酸)デキストリン,トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸,含水シリカ,アルキル(C30-45)メチコン,オレフィン(C30-45),トリエトキシカプリリルシラン,カルボマー,水酸化K,カンテン,(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー,ジステアリルジモニウムクロリド,BG,ステアリン酸,パルミチン酸デキストリン,PEG-6,BHT,クエン酸,クエン酸Na,トリエトキシシリルエチルポリジメチルシロキシエチルジメチコン,トコフェロール,フェノキシエタノール,香料,合成金雲母
これ凄い!酸化チタン入ってるのに白浮きしない!香りも華やかでテクスチャ万円クラスでは…!!
— 月影丸@美容とコスメと物撮り講座 (@twicagemaru_co) May 18, 2021
日焼け止めを忘れて出てしまい慌てて購入🙆♂️✨
アネッサのパーフェクトUVジェル、
「吸収材」と「散乱剤」で徹底ガードなのに「酸化亜鉛」は不使用!
敏感肌でないテクスチャガチ勢には感動品では! pic.twitter.com/AO0QUlrE66
資生堂ジャパン様に2020年2月に新発売された、アネッサのパーフェクトUVジェルaを頂きました🌿
— あまなつ (@AmaNatsukoi) May 28, 2020
美容液のようなリッチでみずみずしい塗り心地にこだわって作られた日焼け止めだそうで、保湿力とツヤが凄いです☺️
汗や水でUV膜も強くなるそうなので、夏のレジャーにも♡#ガチレビュー_アネッサジェル pic.twitter.com/KtzINx775Z
耐久性もあるのに石鹸落ちもOK、なのに化粧下地としての効果もある高機能UVでコスパも◎
手軽に使えるのが嬉しい!
酸化亜鉛フリーのおすすめ下地についてもっと知りたい方はこちら
既に詰まってしまった毛穴のおすすめケアは?
詰まるかもしれない酸化亜鉛を排除したとして、既に毛穴が詰まってしまってどうにもできずにもがき苦しむ方へ。
メイクに目覚めた頃当たりから十数年、毛穴詰まり・黒ずみ生活が慢性化している私たちへ。
既に詰まってしまっている、黒ずんでしまっている毛穴については下記を参照してほしい。
毛穴詰まり・黒ずみには油脂系クレンジングがおすすめ
クレンジングミルクやバームと片っ端から試して落胆する日々を繰り返していないだろうか。
クレンジングは油脂系クレンジングオイルが毛穴清掃に最も適していることをご存じだろうか。
油脂系クレンジングとは何ぞやという方に、以下を一読してほしい。
間違ったスキンケアが毛穴詰まり・黒ずみの原因に
そして毛穴をどうにかしようとあれやこれやとスキンケアを塗りまくったり蒸したり冷やしたり過度な刺激を与えてはいないだろうか。
過度なスキンケアが肌に不必要である以前にマイナスであるということを、形成外科医で再生医療を専門とする著者が科学的エビデンスの取れた確実な方法を明記した神本を下記に紹介する。
結論:毛穴ケアの第一歩はまず詰まらせない日焼け止め下地選びから。
皮脂に強い化粧崩れ防止に特化したベースメイク商品は、その名の通りびっくりするくらいに落ちないし一日中サラサラが陶器肌が続くので一度手にしたら手放せない。
しかし、これがクレンジングでも実は簡単に落ちていないかもしれないという悪夢。
そしてあれやこれやと毛穴の中に詰まったモノを取り除く事に注力を注ぐと肌を傷めてより毛穴が目立つという無限ループへまっしぐら。
落とすよりもまず先に肌に塗るものから見直そう。詰まる前に詰まらせない判断を。
毛穴対策に終止符を。酸化亜鉛フリーを始めよう。検討を祈る。