ファンデーションに頼らなくても、UV下地とお粉だけで綺麗な素肌を手に入れたい私たちへ。
肌のキメを整える・毛穴の汚れを除去するという願望を叶えるためには何か新しい化粧品を追加したり、エステや美容皮膚科に通わなければならないと思っている私たちへ。
その前にまず、今自分が習慣としているスキンケアや生活習慣は、美肌へ導くために直結しているのか?と疑問を抱くことが先決だ。
実は、間違ったスキンケアや食習慣によって、美肌へ導くどころか肌荒れを悪化させている・慢性化させているケースも考えられる。
もしそうならば、その原因を突き止め、排除しないことには根本的な解決にはならない。
ここでは、将来的に脱ファンデをするにあたって、現在肌荒れを悪化・慢性化させている要因となる生活習慣や間違ったスキンケアについて解説していきたい。
はじめに。脱ファンデ生活のすすめ
まず、ファンデーションは肌トラブルを勃発する悪習慣であると言っても過言では無いほど、肌にとってはよろしくない。
ファンデーションは肌を美しく見せ、自分のテンションをも挙げてくれる魔法のアイテムなんだけれども、現代のファンデーションがあまりにも優秀過ぎる上、これを落とす労力が必然的に増しているということに問題があるのだ。
ずーっと、インナードライ肌・乾燥肌・毛穴が詰まったり黒ずむ肌は、以上の負のスパイラルに陥ってしまっている可能性が考えられる。
すっぴん肌を整えるには簡単な話で、ファンデーションを辞めてUV下地と粉生活+マイルドなクレンジングで肌を正常なお肌に戻していくというのが一つの手。
脱ファンデという、物理的に肌に負担を与えるものを避けることによって、必然的に素肌は整い、毛穴の目立たないなめらかな肌へなる可能性も無くはない。
脱ファンデをするにあたってまずやめるべきこと
でも、今の肌のコンディションが微妙な状態でファンデを辞めるのはハードルが高い!
そもそも肌が綺麗にならないとファンデを辞める勇気が無い!
実際に私もそう思いながら、なかなかファンデを辞める決心がつかなかった。
ファンデを辞めるには勇気がいるし、すぐに辞めろと言われても辞めれない。
でも、ファンデを辞める前に、まず、ファンデ以外で肌に悪影響を及ぼしているものを把握し、それを改善することが出来れば、肌状態は良くなるはず。
だとしたら、まあまあマシな状態の肌であれば脱ファンデできるかも?
そして実践したのがスキンケアと食生活の見直しである。
今の自分のスキンケア・習慣は美肌の為には正解なのか?
私たちはこれまで、美肌の為に何を使うか?何を使えば綺麗になるのか?という点に注力してきた。
しかし、美容雑誌通りのスキンケアで果たして、肌荒れ・毛穴目立ち・乾燥肌は改善しただろうか?
- 皮脂が気になるから朝洗顔は、たっぷりの泡洗顔でお肌がキュッキュッとなるまで丁寧に
- たっぷりの化粧水でバシャバシャと保湿、さらにシートマスクで潤い補給
- 絶対に乾きたくないから乳液の次はフェイスクリームでフタをして、目元にはアイクリームを
- 角質も気になるから3日に一回はスクラブや酵素洗顔でオフ
必要以上に潤いを取り去って、さらに保湿を重ねて。
様々な、摩擦や刺激によって肌はいつの間にか敏感肌になり、より乾燥しやすく、より皮脂の分泌が活発になってしまっているという事例が後を絶たない。
また、それ以前にスキンケアに注力し過ぎて、食生活・生活習慣は疎かになっていないだろうか?
デパコスやSNSで人気の化粧品でいくら外側をケアしていても、夜中の十二時過ぎてもベッドでスマホ、朝はコンビニで適当な朝食に昼も夜もパスタにラーメンと炭水化物中心の食事をしていたら元も子もない。
なんとなく良かれと思って習慣化していたスキンケアが、実は肌トラブルを慢性化させていた、という恐怖も身近に存在する。
次に、脱ファンデの為に今すぐ辞めるべき5つの習慣をピックアップする。
砂糖過多のスイーツや飲み物をやめる・制限する
食後にはコーヒーと甘いスイーツが欠かせない。
朝はコンビニで買った菓子パンとコーヒーを、休憩中には自販機でミルクティーやカフェオレを、風呂上りには甘い炭酸飲料で明日の活力を補う。
よほど意識しない限り、私たちの生活は白い砂糖にまみれてしまっていると言っても過言では無い。
ここで言いたいのは、砂糖は肌を老化させて毛穴を開き、メンタルをも蝕む最悪にする可能性を秘めた食べ物であるということ。
砂糖が肌を老化させるメカニズム
砂糖をたくさん摂取すると、蓄積されて体内で処理できなくなった砂糖がタンパク質と結びつきAGEs(エイジス)という悪玉菌を作り出す。
AGEsは肌内部のコラーゲンを破壊する為、コラーゲンによって保っていたハリ・弾力が失われることでシワ・たるみ・たるみ毛穴の原因となってしまう。
また、AGEsは毛細血管も損傷させる。
これによってお肌に必要な栄養分が十分に行き届かず、新陳代謝の低下=肌の細胞を生まれ変わらせるターンオーバーが乱れる原因ともなる。
砂糖が肌にとって、ここまで悪影響とは思いもよらない。
スキンケアをどうするかよりも、まず先に、肌トラブルを抱えているなら砂糖を控えて!
砂糖の摂取量はどのくらいがベスト?
砂糖は自分が思っている以上に、意外と大量摂取してしまっている事実をここに述べたい。
以下はWHOが勧める砂糖の一日の摂取量である。
WHOが発表している砂糖の摂取量の目安は一日に25g程度までが好ましいとされています。分かりやすく言うと「スティックシュガー8本分」「角砂糖5個分」位になります。
https://horiuchi89.com/post-3954/
ショートケーキ一つ(100g)で角砂糖は8個分にも値する。
さらにコカ・コーラ(500ml)では角砂糖が15個分と、一日の砂糖の摂取量である約3倍もの量が含まれている。
コーラはもちろん、ケーキ食べただけでアウト。
だからといって完全に断つのは心の健康も損なわれるよね、スイーツを食べるのは週に一回だけとか制限を決めることが重要なのだ。
甘いものがダメなのではなく、白い砂糖がダメ
甘いものが大好きな私たちは、生活の中から完全に砂糖を排除するのは相当な努力がいる。
しかし、甘いものの中でも、
- 果物に含まれる果糖
- きび砂糖、黒砂糖、ココナッツシュガー、甜菜糖などの茶系の糖類
- ハチミツ、デーツシロップ
といった、「自然な状態での糖」はミネラルなどの栄養分も豊富に含まれており、体内への吸収スピードも緩やかであるため、精製された白い砂糖を摂取よりも自然な状態での糖を取り入れる方が体にも良いのでおすすめ。
精製された砂糖は、栄養分をそぎ落として甘さだけを抽出しているから他の天然の糖に比べると体への吸収が異様に早い。
これによって血糖値も急激に上がりやすくなって、心身への健康へ悪影響を及ぼす。
砂糖断ちの体験記はこちら
砂糖が肌にとって毒である、というのを書籍や健康系の雑誌で知ってから砂糖断ちした記録について以下に綴る。
砂糖断ちは美肌のみならずメリットしかない上、お金もかからずすぐ実践できるのでおすすめ!
洗顔料の見直しを。洗顔で肌の潤い流出を防ぐ
世界的に見ても、日本人はスキンケアの中でも特に洗顔の工程が多い。
これは人にもよるが、
クレンジングオイルでメイクオフ→洗顔料で泡洗顔→スキンケアの前に拭き取り化粧水で残った肌汚れを除去
と、やたらと顔の上の何かを除去することを美容雑誌やSNSでも推奨されがちである。
毛穴が気になるからたっぷりの泡洗顔で洗おう、酵素洗顔で毛穴の中の汚れを溶かして流そう、と洗顔で肌トラブルを解決しようとする傾向にあるが、実はこの洗顔のし過ぎが肌トラブルを慢性化させる原因となる場合があるということをここで紹介したい。
ターンオーバーと洗顔の関係
私たちの肌のキメを整えて、乾燥から肌を守り、肌の水分量をキープしているのは肌表面の角質層という部分が担っている。
この角質層は、ターンオーバーと言う肌の細胞が入れ替わる周期毎に古いものは垢となって剥がれ落ち、新しい生まれたての角質層が新たに肌表面に現れるというサイクルを繰り返している。
しかし、洗顔のし過ぎによって、ターンオーバーの周期が異常に早くなってしまう可能性が考えられる。
ターンオーバーは遅くても早すぎてもダメ。ターンオーバーが異常に早くなってしまう原因に間違ったスキンケアという説が圧倒的に多いのだ。
乾燥・混合肌は脱W洗顔・朝はぬるま湯洗顔・またはアミノ酸系洗顔料を
乾燥肌の人がオイルクレンジングでダブル洗顔したら、乾燥するってあったり前やんって思うのね。
— 上原恵理 (@dr_uehara) January 8, 2020
私自身は徹底的メイクオフよりも、わずかにオフしきれないものがあるかもしれないけど、こすらず、乾燥させない方が絶対に美肌に繋がると思ってる。
そしてねみんなが思う以上に、こすらずオフできる
乾燥肌は、肌の水分量が少なく肌のバリア機能も低下している超デリケートな状態だ。
そんな肌がまず保湿よりもやるべきことは、なるべく肌内部のうるおいをこれ以上流出しないようにすることである。
よって以下のように、生活の中で顔を洗うという行為を見直すことが必要だ。
また、混合肌タイプで乾燥している部分と、皮脂やニキビが気になる部分が混在している場合は、乾燥しているところ以外は洗顔料を使うなどし、肌の場所で洗顔方法を変えるのも一つの手である。
脂性・ニキビ肌もアミノ酸系洗顔料を
皮脂が多くニキビが出来やすい肌は、肌に皮脂が残る事によって毛穴が詰まる→肌荒れに繋がる可能性もある為、夜はクレンジングが残らないようにW洗顔が推奨される場合もある。
脂性・ニキビ肌は、洗顔の目的は不要な皮脂を取り除くことにあるので、洗顔料を使うのは問題ないが、この時に絶対摩擦を加えないように洗顔することが重要である。
おすすめは、泡で出てくるタイプのアミノ酸系洗顔料を使うこと。
洗浄力がマイルドで厚みのある泡を顔全体に伸ばして流すだけで、必要な肌内部の潤いを守りながら十分に皮脂を除去することが出来る。
脂性肌でもないのに、乾燥肌でニキビのある場合は、肌のバリア機能の低下や乾燥が進んで皮脂が過剰分泌されて起きているニキビの可能性が高い。
このように、皮脂のある部分や乾燥している部分が混在している混合肌タイプのニキビである場合は、W洗顔不要のクレンジング・朝はぬるま湯洗顔で様子を見る事が必要だ。
また、ニキビ・皮脂の気になる部分だけ洗顔料で洗顔したり、部分によって洗顔方法を変えるのも一つの手。
皮脂が気になるからと言って、洗顔料をのせたままくるくる擦るのは脂性肌でも絶対NG。かえって肌が乾燥して皮脂の分泌が過剰になる場合もあるので注意を。
また、ニキビがあっても脂性肌とは限らない。自分の肌を見極めながら実験を繰り返して最適を見つけよう。
毛穴ケアをやめる
毛穴が気になるから毛穴をどうにかするスキンケアをする、という固定概念は今すぐ捨ててほしい。
角栓が気になるから取り除かなくちゃ、毛穴が黒ずんでるから酵素洗顔やなんやらで溶かしださなくちゃ、という考えはほぼほぼ間違いである。
これは私も何度もハマってしまったスキンケアの罠。
毛穴の気になる私たちが今すぐやめるべきことは、毛穴ケアをやめることである。
毛穴汚れはそう簡単に取り除くことが出来ない
毛穴・ごっそり・溶ける・最強系のコスメって面白いぐらいに売れるから化粧品会社もどんどん広告内容がエスカレートする現代。
毛穴が目立つ原因には、
- 毛穴の中に角栓が詰まっているパターン
- 角栓が酸化して黒ずんでるパターン
- 毛穴周りの皮膚が色素沈着起こしてるパターン
- 毛穴が開いてる・たるんでるパターン
と、毛穴トラブルと言ってもその内容と原因は様々だ。
そもそも、自分の毛穴状態を正しく理解しないと適切なケアをすることは出来ないし、間違った毛穴ケアで逆に毛穴が悪化する場合だって存在する。
だから、毛穴が気になるから取り除こう、と溶かす・浮き出す・壊す、みたいな広告の書かれた化粧品を考えもせず手に取るのはもう卒業しよう。
自分の毛穴を正しく知る為の方法はこちら
化粧品で毛穴を綺麗にするのでなく肌の機能を正常化させる
毛穴をどうにかする、という概念を一度捨ててそもそも毛穴の詰まらない綺麗なお肌はどんな肌をしているか、という点に重点を置く事から始めよう。
- 肌の水分量が高い
- 乾燥知らずでさわると柔らかい
- もっちりとハリ感を感じる
- 肌のキメが細かくなめらか
このような肌は、肌のターンオーバーが正常に行われている為に角質層も安定して水分保持機能も正常に働いている。
肌のバリア機能も正常だから、毛穴のメイク汚れや詰まりも自然と洗顔やクレンジングで排出しやすいという構造が既に出来上がっている。
私たちの目指すものは、毛穴の汚れを無理矢理掻き出すことではなく、そもそも詰まらない・排出しやすい正常な肌を取り戻さなければならないのだ。
すっぴん毛穴レスになる為に必要なこと
カッサ・マッサージローラーをやめる
現時点での乳マッサージと小顔マッサージが長期的な効果は何一つなくて、むしろ有害な側面しかないことは医学的に完全に立証されてるの。
— 上原恵理 (@dr_uehara) December 17, 2019
完全に論破終了されてるの。
議論する時間が無駄ってレベルに。
だからさっさと諦めるのだ~
悩むことすら時間の無駄。
カッサという謎のプラスチックで肌内部のリンパ?を流したら小顔になる?
コロコロコロコロ肌の上に謎の物体を転がすだけで美肌になる?
果たしてそれは正解なのであろうか?インスタなどのSNSでモデルや綺麗な女がやってるから、買ってみた。
なんか良い気がする?自分の行っている行動のメカニズムと、ゴールを考えもせずに何かにかじりつくのを今すぐやめよう。
自己流のマッサージによって逆にたるみ・シワが加速してしまうケースがある。
小顔マッサージはコラーゲンをぶっ壊す
フェイスローラーやカッサでお肌の上をマッサージすることにより、血行が促進されてリフトアップするのは一時的なもの。
その時は、肌がポカポカして艶が出る・口元や目元の皮膚がピンっと張ったように見えるかもしれないが、これを日常化することでかえって肌のたるみ・しわといった肌老化を促進させる事態になりかねない。
- 肌のハリ感やもっちり感を保っているのは肌内部のコラーゲンのおかげ
- コラーゲンは加齢や紫外線ダメージによって壊れやすく減少するデリケートな物質
- コラーゲンが減少すると、肌がたるみシワが刻まれやすくなる
- 肌を強めの圧でマッサージすることはコラーゲンを支えているエラスチンと言う繊維が切れやすくなる
- よって間違ったフェイスローラ・カッサの使用により、コラーゲンが壊れてたるみを引き起こす
コラーゲンを破壊する強さってどんなもんかは、人によっても違うし、感じ方も人それぞれだからコラーゲンを傷めない程度の力でマッサージをすること自体が至難の業。
ならば、やらない方がマシなのだ。
パッケージや口コミだけでスキンケアアイテムを選択するのをやめる
化粧水が欲しいから次は何を使おう?美容液が無くなったから毛穴に良いものを買いたい。
私たちはスキンケアを選択する時に、よくやりがちなのが
- SNSでバズっている・人気のものを選ぶ
- インフルエンサーやモデルが使っているのと同じものを選ぶ
- 「毛穴の汚れを溶かす・毛穴レスへ」広告・パッケージで選ぶ
- 口コミで上位のものを選ぶ
という以上の方法で、スキンケアを買ってしまうこと。
大衆が評価しているコスメに間違いはない、あの綺麗なお肌の女優が使っているのを使えば、自分も綺麗な肌になるはず!
まずその考えを捨て去り、
と、言う風に、自分に必要な成分・逆に不必要な成分は何なのかを知ることが重要なのだ。
広告でなく、自分の肌に必要な成分から選択する
ニキビが気になるから、「さっぱり・ニキビ肌に!」毛穴が気になったら「溶かす・掻き出す・毛穴すっきり」シワがきになれば「ピン!と肌の形状記憶でハリを」
みたいなように、広告やキャッチフレーズから化粧品を選択することをまず辞めよう。
そもそも、そのフレーズと自分の肌トラブルがマッチしているかどうかは分からないし、広告に見合った内容でない(有効成分が入ってない)場合も多く存在する。
自分の肌トラブルにマッチし、有効性がきちんと認められ、エビデンスのある成分がどんなものかをまず知ることから始めよう。
以上が化粧品または薬用化粧品の場合は有効成分として配合される代表的なごく一部のものである。
特に、ビタミンCとレチノールは肌にハリ感・弾力を与えるエイジングケア効果も兼ねそろえた成分であると近年話題となっている。
肌トラブルを改善する近道となる化粧品選びには、どんな成分がどのような肌悩みにマッチするのか、これを理解し成分表を確認して選択することが必要である。
※エイジングケア=年齢を重ねた肌にうるおいを与えること
普段のスキンケアが本当に自分に合っているものなのかを見直し、肌に必要な物・不必要なものを見極め、実験を繰り返すことですっぴん肌を整える道は開ける。
健闘を祈る。