なにやらレチノールがお肌にいいらいしいという噂がスキンケア界隈ではトレンドだ。
お肌がうるおう、保湿される、のは当たり前。
それよりも私たちは、これから迫りくる老化という現実に戦う準備が出来ているだろうか。
今回は、エイジングケアに取り入れたい成分の代表成分、「レチノール」を紐解く。
※エイジングケア=年齢を重ねた肌にうるおいを与えること
レチノールとは一体何か

リアルな話、自分の周りで美容に少しでも携わっているドクターはほぼ例外なくみんなスキンケアにレチノイドを取り入れています
— 小林智子【皮膚科医】 (@kobatomo_1) August 16, 2021
なぜなら、エイジングケアにおいて最もエビデンスの高い成分だから
そして、そうやって土台作りしている肌では美容施術の効果がより高まることも経験的に知っています😌
簡単に言うと、レチノールはビタミンAの一種である。
また、乾燥による小シワを目立たなくさせる成分であると言われ、厚生労働省がその効果を認可している唯一の成分でもある。
レチノールの効果とは?

レチノールの成分がお肌に働きかける主な効果は下記。
- 乾燥による小じわを目立たなくさせる
- お肌のキメを整える効果
効果があるアイテムに含まれているもの、それは紛れも無くレチノールである。
レチノールがしわに効くメカニズム

レチノールによる乾燥による小シワを目立たなくさせる、キメを整えるのどのようなメカニズムであるか。これはシンプルだ。
レチノールは肌のターンオーバーを促進サポートする効果を担う。
ターンオーバーが促進されることによって、お肌の真皮が活性化。
これによりコラーゲン、ヒアルロン酸の生成が促されお肌の弾力はアップし、さらに水分量の高い柔軟性の高いお肌にすることで、乾燥による小シワが目立ちにくくなるという効果が期待できるのだ。
そもそも、ターンオーバーとは一体何?

ターンオーバーとは、お肌の古い細胞が自然に剥がれ落ちて新しい細胞に生まれ変わる生理機能のことを指す。
これは正常であると約6週間のサイクルで私たちのお肌は生まれ変わる構造になっているが、加齢や生活習慣、紫外線などの様々な要因でターンオーバーは乱れてしまう。
ターンオーバーが乱れてしまうと、
- 肌荒れ、ニキビ
- 乾燥
- 小じわ
- くすみ
などの様々な肌トラブルを誘発する可能性があるのである。
レチノールは毛穴にもおすすめ

ターンオーバーの正常化が、私たちのお肌にとっていかに重要であるかおわかりいただけただろうか。
そして、ターンオーバーが促進されることによって、お肌の表面の古くなった角質が除去されやすくなる。
これにより、肌悩みの一つである毛穴が目立ちにくくなるという効果も期待できる。
- ターンオーバーが乱れていると、肌表面の古い角質が上手く排出されない
- これにより、肌のキメが乱れ、毛穴が目立ちやすくなる
- また、肌荒れの原因にもなる
どんなスキンケアや生活習慣を見直しても、毛穴や肌荒れを繰り替える場合は、ターンオーバーの乱れを疑ってもいいかもしれない。
効果を得るには継続が必須

レチノールの効果を感じるまでには時間がかかる。
レチノールがお肌の悩みを改善するメカニズムに、お肌のターンオーバーが大きく関わってくる為、即効性は期待できない。
徐々にお肌に効いてくる、という感覚なので少なくとも3か月はかかるのが現実。
また、永続的にレチノールを使用することがエイジングケアの鍵となる。
※エイジングケア=年齢を重ねた肌にうるおいを与えること
レチノールには副反応が出る場合も

レチノールを初めて使用する場合、下記の副反応が見られる場合がある。
- 皮膚が赤くなる
- かゆみが出る
- 乾燥する
- ニキビが悪化する
- ピリピリする
これらの反応が出る原因としては、お肌のターンオーバーが促進サポートされることによって起こる反応だと言われている。
使用を続けることによって、これらの反応は徐々に無くなるが、敏感肌などの場合は副反応が改善されない場合がある。
よって、「レチノールがお肌に合わない」と使用を断念するケースもごくたまに存在する。
レチノールの正しい使い方

なるべくお肌に刺激を与えないよう、初めての場合は徐々に慣らしながら使用することが推奨されている。
- 初めての場合は一日置きで使用するなどお肌の反応を見ながら使用する
- 通常は、朝と晩にお肌の気になる部分に使用する
- レチノールはお肌への刺激が強い為、スキンケアの一番最後に使用する
慣れてきたら、永続的に使用することがおすすめ。
シワはなるべく刻み込まれる前にケアするのが鉄則だ。
レチノールは紫外線に弱い?

レチノールは非常に不安定でデリケートな成分であるという事を忘れてはならない。
紫外線や空気、温度で簡単に劣化してしまうため使用には注意が必要だ。
- レチノール配合のアイテムは劣化が早い為、早めに使い切ること。
- レチノールは紫外線の影響で不活化してしまうため、使用時には日焼け止めを併用必須
朝のスキンケアにもレチノール配合のアイテムを使用する場合は、必ず日焼け止めを後に塗って紫外線による影響を最小限にとどめよう。
レチノール配合のおすすめアイテム5選

資生堂エリクシール シュペリエル エンリッチドリンクルクリーム

レチノールといえばエリクシールと言われるほど、認知度の高いクリームである。
その理由は、資生堂が30年にも及ぶ年月をかけて研究開発した純粋レチノールが、日本で初めて「しわを改善する」効果を認められたからである。
- 15g 6380円 / 22g 8580円
- 目元、口元の乾燥小じわが気になる肌に
- お肌にハリを与えるコラーゲンGL配合
- 朝晩、スキンケアの一番最後に使用
- 気になる部分に小さなパール一粒ほどが目安

シワ改善とうたえるのは国内でエリクシールだけ。。。
実際に使った感想と、美白タイプとの比較はこちら
イニスフリー レチノール シカ リペア セラム

SNSで人気上昇中のスキンケアブランド、イニスフリーからついにレチノール配合の美容液が出た。
レチノールの効果に、今話題の肌トラブルの救世主「CIKAシカ」成分を配合。
セラムタイプでお顔全体に伸ばして使う美容液タイプ。
- 30ml 3960円
- 繰り返す肌トラブルに効果的なイニスフリー独自のCIKA成分配合
- しわ、というよりもつるんとなめらかにキメを整えたい肌におすすめ
- 敏感肌処方
- 化粧水の後に、適量を顔全体に伸ばして使用
イニスフリーシカリペアセラムのレビューはこちら
ラロッシュポゼ エイジングケアアイクリーム レダミック R アイクリーム

敏感肌の為のスキンケアブランド、ラロッシュポゼ。
目元の気になる乾燥による小しわを目立たなくさせるのはエイジングケアアイクリーム レダミック R アイクリームである。
レチノールはもちろん、他に整肌成分としてカフェイン・アデノシンも配合されている。
- 15ml 3740円
- 目元も引き締めてすっきりとさせたい人はこちらがおすすめ
- スキンケアの一番最後に使用
- フランスの湧き水、ターマルウォーターがお肌のバリア機能をサポート
キールズ DS RTN リニューイング セラム

厳選した天然由来成分をふんだんに使用したアメリカの老舗スキンケアブランド、キールズ。
このセラムは、レチノールの刺激をマイルドにしたキールズ独自開発の「マイクロレチノール」配合をしており、敏感肌に使いやすい美容液タイプ。
レチノールだけでなく、エイジングケアに特化した様々な成分を惜しみなく配合しているところが人気の理由。
- 30ml 7920円
- 肌の水分量をキープするセラミドも配合
- 肌にうるおいを与えてハリ感を出すナイアシンアミドも配合
- 乾燥からくる気になる目元の小じわを目立たなくする
- 化粧水の後2~3プッシュをお顔全体に馴染ませ、クリームなどでフタをする
※エイジングケア=年齢を重ねた肌にうるおいを与えること
キールズ DS RTN リニューイング セラムのレビューはこちら
b.glen (ビーグレン) QuSomeレチノA 美容液

ビーグレンとは、「お肌に必要な成分を確実に必要な場所へ送り届けることのできる超微小カプセル化技術」という画期的な技術を研究開発している、アメリカのスキンケアブランド。
アメリカで人気を博し、やっと日本にも上陸。
レチノール配合の「QuSomeレチノA 美容液」は、レチノールを独自の技術でカプセル化し、素早くお肌に届けてハリ感アップに。
QuSomeレチノAを使用して、どのくらいで効果を感じますか?
早い方で、翌日に変化を感じる方もいらっしゃいますが、肌は千差万別なため個人差がございます。
https://www.bglen.net/sp/qusomeretinoa
- 15g 6600円
- 化粧水の後、パール一粒大をお顔の気になる部分また全体に伸ばし、クリームなどでフタをする
- レチノールとビタミンEをハイブリットさせることでより弾力を持たせて開き毛穴にもおすすめ
- 乾燥による気になる小じわを目立たなく【効能評価試験済み】
一体どれがいい?肌悩みに合わせたレチノールの選び方

- とにかく「しわ対策」をスタートするならばエリクシールが◎
- 「しわ&ハリ感アップ」両方に最適なのはビーグレンとラロッシュポゼ
- 「毛穴・キメ」なめらかに整えるならイニスフリー一択
- 「小じわ」も「保湿」も欲しいければキールズを

レチノール美容液もお肌によって千差万別!!自分に合ったものを見つけよう
※シワ=乾燥による小シワを目立たなくさせる
エイジングケアを始めるにはレチノールが正解

私たちのお肌は30過ぎると、悲しいぐらいに右肩下がりへ。
うるおい成分も、コラーゲンも、弾力も、少しずつ減少していく現実に向き合うことが必要だ。
ならば補え、減る前に補い続ける事が必要だ。
ハトムギ化粧水やニベアで満足している私たちへ。
現在のお肌のコンディションよりも、5年、10年先のお肌のコンディションを整えるにはそれなりの成分を。
しわが深くなる前に。刻み込まれるのをレチノールで阻止しよう。さすれば我らの素肌も向上する。
※エイジングケア=年齢を重ねた肌にうるおいを与えること