肝斑・肝斑・肝斑。
30歳を過ぎた私たちに降りかかる呪い、それは肝斑である。
肝斑って一体何。これから肝斑を迎える人、既に肝斑に犯されている人に伝えたい。
最近肝斑に侵され始めた私が、ググり、皮膚科へ足を運び、得た情報を元に行っていること5選について紹介する。
肝斑の特徴と主な原因
https://www.jun-clinic.jp/dullness_chloasma
肝斑とはしみである。しかし、一般的なしみとは少し違う。
そのしみは、もしかすると肝斑かもしれない。肝斑の特徴は下記。
- 頬骨に沿って左右対称に現れるもやっとした茶褐色のしみ
- 目尻の下部に出来やすい
- 口元や額に出来る場合もある
- 細かいそばかすが集合しているようにも見える
- 30代~40代の女性に多く発症する
肝斑は、30代から40代で発症し、閉経後に薄くなったり消えたりすることから、肝斑は女性ホルモンと大きく関係がある、という事が分かっている。
肝斑(かんぱん)は、30~40歳代で発症するケースが多く、また妊娠中にできやすいこと、あるいは月経不順や経口避妊薬(ピル)の服用がきっかけで発症または症状が悪化するというケースが少なくありません。さらに、50歳代後半以降には、症状が軽くなったり消えてしまったりする場合もあります。また高齢になってからの発症は極めて少ないといわれています。
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_kanpan/7questions/04.html
肝斑に紫外線・摩擦は禁忌
一度肝斑が現れてしまうと、いかに悪化させないようにするかが重要なポイントとなる。
肝斑を悪化させる原因に、
- 摩擦
- 紫外線
以上の2つが挙げられる。
不要な摩擦を避けてなるべく肌を触らない。そして紫外線対策を完璧に行う。
まずこの基盤を固めてからが、肝斑との闘いの始まりである。
紫外線対策は出来ていても、摩擦は気づかないうちに行ってしまっているもの。
間違ったスキンケアによるシミ・肝斑・しわの悪化はあるあるだ。
良かれと思ってしてしまっている過度なスキンケアが、余計に事を荒立てている可能性を忘れてはいけない。
レーザー治療やフォトフェイシャル・光脱毛などの刺激系も禁忌
刺激が禁忌だから、もちろん美容医療に関してもむやみに出来ないのが肝斑の最大のデメリット。
きれいになる為に治療するのに、それが仇となるという恐怖。
皮膚科医によっては、
レーザー治療の中でも、刺激の弱いトーニング系であればゆっくりと肝斑を治療できるよ、という先生も多い。
しかし、レーザーはもちろんトーニングも肝斑を悪化させる可能性が潜んでいると、推奨しない先生もいる。
そう、肝斑治療については皮膚科学でもまだまだ分かっていないことが多いのが現実なのだ。
選択には、自己責任が伴う。
自ら肝斑と戦っている美容外科医の上原先生は、肝斑についての有益な情報を多く発信してくれる神的存在。
まずは皮膚科で正しい診断を
肝斑だと思っていたらそうでなかった、そばかすだと思っていたら肝斑の出現初期状態だった。
というように、肝斑か否かの見極めは素人では難しいものもある。
肝斑かも、そうでないかも、とぐずぐずしているうちに、レーザーしたり顔脱毛しちゃったりと間違った行いをしてしまい気付いたら悪化していた。
そんな事例が多いのが肝斑。
30過ぎてシミが出来たらすぐさま皮膚科で受診するべき。
結果、時間も金もトータル安い。
そばかす増えたなーと思いつつも、家庭用脱毛器を顔に当てまくっていたら肝斑が悪化していた私です。
私が肝斑撲滅のためにやっている5つの事
実際に、皮膚科にて肝斑診断を受け、私が肝斑撲滅のために取り組んでいる基本的な5項目を紹介したい。
ちなみに、ピコトーニングやゼオスキンなどの美容医療は未だ手付かずです。
これは直接肝斑をどうにかするため、ということではなく、これ以上悪化させない為というサポート感覚で行っているもの。
ガチでどうにかするには医療機関で治療しましょう。
クレンジングをW洗顔不使用のものに変えた
摩擦=肌を擦る行為はシミ・肝斑だけでなくしわやたるみの原因にもなりうる最大の禁止事項。
角質や角栓などの顔のザラザラを擦り取るなんてもってのほか。カッサマッサージなんて逮捕もんです。
そこで、顔に一番刺激を与える行為、洗顔を見直した。
クレンジング+泡洗顔の二回洗顔は単純に摩擦2倍と考え、W洗顔不使用のものを選択。
毛穴ケアも同時にできる「菊正宗 ライスメイドプラス」が定期。
- 肌なじみが良くお肌の柔軟効果の高いトウモロコシ胚芽油、コメヌカ油がベース
- 天然油脂がベースだから、皮脂と馴染みやすく毛穴の汚れとも馴染みやすい
- テクスチャーはとろみがあるので肌を摩擦しにくい
- 洗い上りはさっぱり
- マツエクにも使える
詳細は下記を参照してほしい。
トラネキサム酸とシナールの内服を始めた
肝斑診断を受けてまず皮膚科で推奨されるのが、「トラネキサム酸」の服用。
併せて「シナール」の服用である。
トラネキサム酸は、メラニン発生の要因のひとつと考えられるメラノサイト活性化因子「プラスミン」をブロックすることで、肝斑の原因となるメラニンの発生を抑制し、この結果肝斑を薄くする作用があると考えられております。
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/
ビタミンCを補給するためのビタミン剤 シナールは、シミ予防をはじめさまざまな美肌効果が期待できるビタミン剤です。 主成分のアスコルビン酸はビタミンCの化学名で、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑えるはたらきがあります。 アスコルビン酸のはたらきを助けるパントテン酸カルシウムを配合し、効果を高めた薬がシナールです。
https://ic-clinic.com/
トラネキサム酸は肝斑治療目的だけでなく、止血剤や抗炎症剤として使われいる薬である。
肝斑に効果のある内服薬はトラネキサム酸だけ。併せてビタミン剤であるシナールを併用するとより効果的。
肝斑治療の第一段階はまず内服、といってもいいほどトラネキサム酸とシナールは定番化している。
効果が出るのは服用から4~5週間後。
また、トラネキサム酸には血栓症のリスクがある為、ピルや煙草の併用は禁忌という事も頭に入れておきたい。
必ず医師の診断の元、服用しなければならない。
美容目的は診断・処方は十割負担。病院にもよるが1か月分で大体4000円程度。
化粧水も、シミ対策※用にシフト
トラネキサム酸は内服だけでなく、外用薬としての効果も期待できる。
その効果は内服に比べると緩やかではあるが、せっかくならトラネキサム酸配合のスキンケアにシフトしたい、ということでシミ対策※に定評のある「肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水」を愛用中。
- 普通・しっとりの2タイプ
- 170ml 千円以下 高コスパ
- トラネキサム酸配合
- 抗炎症成分のグリチルリチン酸2Kも配合で肌荒れを防ぐ
- 美白効果のある※ビタミンC誘導体、ビタミンE配合
使用感はややさっぱり。ベタベタ感が全くなくさらっと保湿。
さらっとして他のスキンケアアイテムの邪魔をしないから使いやすい!
※メラニンの生成を抑えてしみソバカスを防ぐ
アイクリームもトラネキサム酸入りに
普段、目元の細かい乾燥シワを撲滅するためにエリクシールシュペリエルエンリッチドリンクルクリームを愛用していたが、肝斑診断を受けてからトラネキサム酸配合の美白タイプ「エリクシールホワイトエンリッチドリンクルホワイトクリーム」にアップデート。
というか、もっと早くホワイトの方を使っていればよかった!?と若干後悔している。
値段はamazonなどのネット通販では大して変らないから絶対ホワイトタイプのがおすすめ。
ネット以外で定価で買うと普通タイプと美白タイプでは千円弱の値段の差があるイメージ。
365日紫外線対策で悪化防止
美容医療に金欠けても、紫外線で全ておじゃんに。
紫外線は絶対に肝斑浴びさせないのが肝斑ケアの鉄則である。
そこで重要なのが日焼け止め下地である。
日焼け止め下地はSPFが高いものがいいとは限らない。
毛穴が詰まりやすい人は酸化亜鉛という成分を除いた酸化亜鉛フリーの下地がおすすめ。
私は、毛穴+肌負担が少ない上に顔色を良くしてくれるセザンヌUVウルトラフィットベースEXのピンク色が気に入り過ぎて既に3本目に突入。
結論:まずはトラネキサム酸と正しいスキンケアから
ファーストチョイスは医療機関による診断と治療。
そして次に行うべきことは紫外線・摩擦は生活の中から、人生の中から完全にカットしよう。
そして悪化する前に、早い段階で正しい処置を行うこと。
インスタグラマーがピコレーザーやダーマペンいい!お肌ぷるぷるになったよ!シミが消えたよ、と言ってもそそのかされないで。
30過ぎてるなら肝斑が来るかもしれないから、余計に悪化させる要因になることを忘れるなかれ。
しみが気になるなら、さっさと皮膚科で診断を受ける・内服処方してもらう。これが最重要項目。
健闘を祈る。