日焼け止めの塗り直し用として紫外線の気になる季節になると需要が高まるスティックタイプの日焼け止め。
手を汚さずに簡単に塗れることが最大のメリットではあるが、ベタつきやメイクヨレなど何かとデメリットも多く失敗しやすいのがスティックタイプの日焼け止めである。
今回は日焼け止めスティックのデメリットを紐解きながらおすすめの選び方やアイテムについてご紹介!
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日焼け止めスティックのデメリットは?
手を汚さずに簡単に塗れる一方、スティック状であることのデメリットは多い。仕上がり感や使用する際においての日焼け止めスティックのデメリットを以下に綴る。
ベタつき・テカリが気になる
スティックタイプの日焼け止めの特徴の一つが油性成分が成分内容の多くを占めているという点。合成ワックスやミネラルオイルなどのオイル成分を固めてスティックタイプ状にしていることから、肌にのせた時のオイリー感やベタつき、テカテカ感が気になるというのがデメリットの一つ。
写真はあるスティックタイプの日焼け止めの成分表。
- ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンーシリコーン油
- 水添ポリデセンー炭化水素油
- ミネラルオイルー炭化水素油
- セバシン酸ジイソプロピルーエステル油
化粧品の表示ルールの基本は配合濃度の多い順から記載することとなっており、このアイテムの場合は成分表冒頭が殆どオイル成分で固められているのが分かる。つまりベタつきやすい日焼け止めスティックの事例がこれ。
脂性肌にはオイリー感の強いスティックタイプ型の日焼け止めはアンマッチ。
メイクの上からのせるとヨレる・崩れる
スティックタイプの日焼け止めは、しっかりと油性成分で固められている為に肌の上に圧をかけて塗り込まないと塗布しにくい。これにより、ファンデやコンシーラー・パウダーなどで丁寧に作り込んだ肌の上にスティックタイプの日焼け止めを擦り付けることによってベースメイクにヨレ・崩れが生じやすいというデメリットも。
かといって優しく塗ると、塗布量が足りずにUV効果を十分に発揮できないことも。
凸凹部分には塗りムラが生じやすい
スティックタイプなので塗り口が平行になっているものが多く、腕や足にのばす分には問題無いが、顔などの凹凸が多い部分には小鼻や目元・こめかみなどの細かな部分にはどうしても塗りずらさを感じる。
きちんと塗れていない場合、塗りムラとなり部分的に日焼けしてしまうことも。
白浮きしやすい・ダマになりやすい
スティックタイプの日焼け止めに配合されている紫外線散乱剤。散乱剤は白い粉末タイプなので乳液やジェルタイプに配合する分には、水溶性成分との兼ね合いでなめらからで肌馴染みの良い仕上がりを作ることが出来るがスティックタイプはこれが難しい。
固まった油性成分の中に配合された散乱剤は、肌にのせるとアイテムや自身の塗り方によってはダマになり白浮きしたりと仕上がりが悪くなりやすい。
日焼け止めスティックのデメリットから見た選び方最適解!
デメリットが多く失敗しやすい日焼け止めスティックで成功するにはデメリットを知り、それをカバーするような質感・成分構成・仕上がりを新調に選ぶこと。
以下にデメリットから展開するおすすめの選び方について説明する。
ベタつきにくくテカりにくい日焼け止めスティックの選び方
ベタつきにくくさらっとした仕上がりの日焼け止めスティックを選ぶなら、皮脂吸着に優れる成分や、ふんわりとしたパウダリーな質感を出してくれるシリカやポリマー系パウダーなどがしっかり配合されているものを選ぶのがポイント。
- シリカー皮脂を吸着しさらっとした表面を保つ
- (ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーー潤滑性および柔軟性向上による感触改良成分
- (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーーパウダリー感付与、ベタつきのないさらっとした感触を付与
- ポリメチルシルセスキオキサンーサラサラした質感で滑りを良くする目的で使用されるシリコンパウダー
また、油性成分はミネラルオイルなどの重ためオイルよりも揮発性に優れさらっとしたシリコーンオイルがベースのタイプはベタつきにくい!
塗りムラ防止!使いやすい日焼け止めスティックの選び方
塗り口が長方形になっている日焼け止めスティックはどうしても塗りずらさが生じがち。まっすぐ平らな面を塗るには問題無いが、手首の関節部分やフェイスラインのカーブ部分など凹凸のある部分は面が当たりにくく塗りムラが起きやすい。
- 塗り口がカーブを描いているものがフェイスラインなどにフィットしやすい
- 小鼻や目回りなど細かな部分はリップスティックタイプの様なコンパクトタイプが使いやすい!
白浮きしにくい日焼け止めスティックの選び方
白浮きしやすくなる理由の一つが紫外線散乱剤。吸収剤はオイル成分なので伸びが良く透明で白浮きしにくく肌馴染みに優れる。一方酸化チタンや酸化亜鉛等の散乱剤は白色粉末な為に、白浮きやきしみが生じやすい。
- 紫外線吸収剤のみで構成された日焼け止めスティックを選ぶ
- ノンケミカルタイプ(吸収剤フリー)のものは、白浮きしやすくきしみやすいので注意する
特に注意したいのがノンケミカル!低刺激性だけれど仕上がりはやや劣りがち。
さらっとベタつきにくいおすすめの日焼け止めスティック
ここで紹介するのは、ベタつきが苦手な人の為のさらっとした質感の日焼け止めスティック!
スキンコットン UVシールド トーンアップスティック
ベース成分はさらさらとした質感を演出し、滑り性や展延性に優れるシリコーンパウダーのポリメチルシルセスキオキサンと低粘度で油性感が少なくさっぱりとした質感のシリコーンオイルであるイソノナン酸イソノニルがベース。
スキンコットン UVシールド トーンアップスティックは成分構成からもさっぱりとさらさら感のある使用感が十分に読みとれる。
- SPF50+ PA++++
- 無香料
- ウォータープルーフ処方で汗や皮脂に強い
- ソフトフォーカス効果で毛穴やシワなどの凸凹をふんわりなめらかにカバーする
- 石鹸で落とせる
ポリメチルシルセスキオキサン、イソノナン酸イソノニル、トリエチルヘキサノイン、ジメチコン、合成ワックス、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、(トリメチルペンタンジオール/アジピン酸/グリセリン)クロスポリマー、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ナイアシンアミド、ヒアルロン酸Na、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリル、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOP、ポリクオタニウム-61、サッカロミセス/ムラサキ根油発酵液、トウキンセンカ花エキス、フィトスフィンゴシン、ポリステアリン酸スクロース、ポリシリコーン-15、アルミナ、トコフェロール、シメチコン、BG、グリセリン、ラウロイルラクチレートNa、フェノキシエタノール、コレステロール、キサンタンガム、カルボマー、水
1,760円(税込)でプチプラなのも◎
酸化亜鉛フリーで毛穴に詰まりにくい処方に。
紫外線予報 さらさらUVスティック
紫外線予報 さらさらUVスティックは先ほどのスキンコットンとベース成分は非常に似ており、さらさらとした質感を演出・展延性に優れるシリコーンパウダーのポリメチルシルセスキオキサンと低粘度で油性感が少なくさっぱりとした質感のシリコーンオイルであるイソノナン酸イソノニルがベース。
スキンコットンに比べ成分構成がシンプルで保湿成分も最低限に。敏感肌でも使いやすいことから子供でも使えるというのが人気の理由。
- SPF50+ PA++++
- 無香料
- ウォータープルーフ処方で汗や皮脂に強い
- ソフトフォーカス効果で毛穴やシワなどの凸凹をふんわりなめらかにカバーする
- 石鹸で落とせる
- 1歳から使えて敏感肌にも使いやすい!
ポリメチルシルセスキオキサン、イソノナン酸イソノニル、トリエチルヘキサノイン、ジメチコン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ポリエチレン、(トリメチルペンタンジオール/アジピン酸/グリセリン)クロスポリマー、合成ワックス、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、α-アルブチン、ブドウ果実エキス、ユキノシタエキス、アセチルヒアルロン酸Na、オウゴン根エキス、マグワ根皮エキス、カミツレ花エキス、アセロラ果実エキス、加水分解コラーゲン、アロエベラ葉エキス、グリセリン、水、BG、トコフェロール、アルミナ、ポリステアリン酸スクロース、ポリシリコーン-15、フェノキシエタノール
こちらも酸化亜鉛フリー。子供と一緒に使うならこれがおすすめ。
塗りやすさ重視のおすすめの日焼け止めスティック
ここで紹介するのは塗り口に工夫がされ、フェイスラインなど凸凹にもしっかり塗れるタイプのものを!
ビューティヴェール パウダリーUVスティック
塗り口がゆるいカーブを描いていることで肌の凸凹部分にもなめらかにフィットしやすいのが売りであるビューティヴェール パウダリーUVスティック。
ベース成分はさらっと揮発性に優れベタつきにくいシリコーンオイルのシクロペンタシロキサン。また内部に空洞部分がある吸油性・吸水性に優れる多孔性プラスチックビーズのメタクリル酸メチルクロスポリマーを配合することにより汗や皮脂を吸収して化粧もちを持続させる効果も!皮脂を吸着するシリカも配合でメイクの上からでも使いやすく化粧崩れを起こしにくい。
- SPF50+ PA++++
- 塗りやすいカーブ設計
- ソフトフォーカス効果で毛穴やシワなどの凸凹をふんわりなめらかにカバーする
- 皮脂吸着効果でテカリや崩れを防ぐ!
- 石鹸で落とせる
シクロペンタシロキサン、合成ワックス、パラメトキシケイヒ酸イソアミル、(カプリル酸/カプリン酸)ヤシアルキル、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、メタクリル酸メチルクロスポリマー、サリチル酸エチルヘキシル、シリカ、(イソステアリン酸ポリグリセリル-2/ダイマージリノール酸)コポリマー、ジメチコン、安息香酸アルキル(C12-15)、炭酸ジカプリリル、シクロヘキサシロキサン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ポリメタクリル酸メチル、ジメチコンクロスポリマー、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、ポリメチルシルセスキオキサン、ヒマワリ種子油、アーモンド油、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、カプリル酸グリセリル、トコフェロール、香料
カーブ状になっているから手足も顔も、難なく伸ばせる。
白浮きベタつき無し!塗り心地重視におすすめの日焼け止めスティック
白浮きもベタつきも避けたい人の為の日焼け止めスティックをここでは紹介。メイクの上から何度重ねてもナチュラルにしあがるおすすめ品!
ダルバ エアーフィット フレッシュ サンスティック
イタリア産ホワイトトリュフエキス由来成分であるツベルマグナツムエキス(保湿成分)が配合されているのがダルバ エアーフィット フレッシュ サンスティック の目玉。
紫外線予防をするだけでなくふっくらとハリのある肌に整えるのが人気の理由。重ねても白浮きもベタつきも無く、塗っていることを忘れるような質感は高濃度配合された吸油性・吸水性に優れる多孔性プラスチックビーズのメタクリル酸メチルクロスポリマーの恩恵では。
メイクの影響を最小限に抑えながらもUV効果のみを添加したい人向けの一本。
- SPF50+ PA++++
- 重ねても白浮きベタつき無し!
- ソフトフォーカス効果で毛穴やシワなどの凸凹をふんわりなめらかにカバーする
- 皮脂吸着効果でテカリや崩れを防ぐ!
- ホワイトトリュフエキス由来成分配合でスキンケア効果も
メタクリル酸メチルクロスポリマー、合成ワックス、パルミチン酸イソプロピル、カプリリルメチコン、(カプリル酸/カプリン酸)ヤシアルキル、パルミチン酸エチルヘキシル、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、炭酸ジカプリリル、アジピン酸ジブチル、オゾケライト、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン、ビニルジメチコン、ポリシリコーン-15、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、オレンジ油、(ジイソステアリン酸/ポリヒドロキシステアリン酸/セバシン酸)ポリグリセリル-4、カプリル酸グリセリル、マンダリンオレンジ果皮油、アオモジ果実油、トコフェロール、水、BG、スクワラン、1,2-ヘキサンジオール、DPG、グリセリン、マコンブエキス、タカサブロウ葉エキス、ヒノキ水、ヨモギエキス、チャ葉エキス、フルクトオリゴ糖、ツベルマグナツムエキス、シラカンバ樹液、ハマメリスエキス、水添レシチン、β-グルカン、メンタアルベンシス葉エキス、加水分解ヒアルロン酸、メマツヨイグサ花エキス、ダイオウショウ葉エキス、クズ根エキス、ウルムスダビディアナ根エキス、オクトキシグリセリン、カキ葉エキス、ブドウエキス、イタドリ根エキス、アラビアコーヒーノキ種子エキス、ベニバナエキス、クリ殻エキス、サンショウ果実エキス
メイク後のベースメイクに影響させずに軽い塗り心地を重視するならこれ!
Beauty of Joseon, マット サンスティック
ダルバと同じく重ねても白浮きもベタつきも無く、塗っていることを忘れるような質感は高濃度配合された吸油性・吸水性に優れる多孔性プラスチックビーズのメタクリル酸メチルクロスポリマーが高配合されていることによる。
ただBeauty of Joseon,マット サンスティックには皮脂吸着に優れるシリカ配合なのでダルバよりももう少しマットかつ皮脂テカリに強い構成に。ハマヨモギと緑茶エキスを含み水分を保ちながら滑らかな肌へと整える人気のアイテム!
- SPF50+ PA++++
- 重ねても白浮きベタつき無し!
- ソフトフォーカス効果で毛穴やシワなどの凸凹をふんわりなめらかにカバーする
- 皮脂吸着効果でテカリや崩れを防ぐ!
- ハマヨモギと緑茶エキス配合で潤いもチャージ
メタクリル酸メチルクロスポリマー、 合成ワックス、 アジピン酸ジブチル、 (カプリル/カプリン酸)ヤシアルキル、 イソプロピルパルミテート、 カプリリルメチコン、 カプリリルトリメチコン、 パルミチン酸エチルヘキシル、 シリカ、 (ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、 ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、 窒化ホウ素、 サリチル酸ブチルオクチル、 エチルヘキシルトリアゾン、 マイクロクリスタリンワックス、 ポリシリコン-15、 ビニルジメチコン、 ツバキ種子油、 ウコン根エキス、 メリアアザジラクタ花エキス、 メリアアザジラクタ葉エキス、 サンゴモエキス、 メリアアザジラクタ樹皮エキス、 カミメボウキ葉エキス、 ワサビノキ種子油、コクシニアインディカ果実エキス、 ナス果実エキス、 アンバー粉末、 アロエベラ花エキス、 ホホバ種子油、 カワラヨモギエキス、 チャ葉エキス、 チャ種子油、 ヒアルロン酸、 ダイサンチクエキス、 ツボクサエキス、 ヤエヤマアオキエキス、 ヤエナリ種子エキス、 ジイソステアリン酸/ポリヒドロキシステアリン酸/セバシン酸)ポリグリセリル、 水、 1,2-ヘキサンジオール、 パンテノール、 ブチレングリコール、 プロパンジオール、 グリセリン、 メチルプロパンジオール、 エチルヘキシルグリセリン。
皮脂テカ脂性肌にはこっち!
まとめ:失敗しない為にはデメリットを踏まえたアイテム選びを
種類 | スキンコットン UVシールド トーンアップスティック | 紫外線予報 さらさらUV スティック | ビューティヴェール パウダリーUV スティック | ダルバ エアー フィット フレッシュ サンスティック | Beauty of Joseon, マット サン スティック |
UV値 | SPF50+ PA++++ | SPF50+ PA++++ | SPF50+ PA++++ | SPF50+ PA++++ | SPF50+ PA++++ |
価格 | 1,760円- | 1,870円- | 1,595円- | 3,570円- | 2,523円- |
容量 | 19g | 15g | 20g | 19g | 18g |
ツヤ感 | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
マット感 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
カバー力 | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
保湿力 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
石鹸落ち | 〇 | 〇 | 〇 | ✖ | ✖ |
香り | 無香料 | 無香料 | フローラルムスクの香り | 柑橘系の香り | 石鹸の香り |
メイクの上からも身体にも使える塗り直しに最適な日焼け止めスティック。単純に人気なものを選択するのではなく、自身の好みをきちんと把握しベタつきの少ないもの、塗りやすいもの、スキンケア効果のあるものなど精査してから好みに出来るだけ近いアイテムを選ぶことがドンピシャアイテムに出会えるポイント。
日焼け度止めスティック選びの参考になれば幸いである。健闘を祈る。