フランスでメイクアップアーティスト向けに創設されたブランドであるメイクアップフォーエバー。 プロのニーズに応える幅広い品揃えや色展開が特徴で、日本でも2017年に直営店がオープンすると瞬く間に人気ブランドの仲間入りをした。
元々がプロ向けというだけあり、ベースメイクやブラシなどのツール類はニッチなニーズに応えるアイテムが多く、コスメフリークには特にファンが多いように見受けられる。
そんなメイクアップフォーエバーの近年のバズりアイテムがHDスキンプレストパウダーとルースパウダーだ。 今回は2025年1月にリニューアルしますます話題のこのパウダーを、リニューアル前との比較や成分解析を含めてレビューしていく。
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そもそもメイクアップフォーエバーのパウダーはなぜ人気?


NARSのリフ粉と並んで人気を誇る名品、自分も旧品・リニューアル品を両方共購入済み。
メイクアップフォーエバーのパウダーのプレストとルースがリニューアル!

- 毛穴や小じわを瞬時に目立たなくする粉体成分、4Dコンプレックス配合!
- ウォータープルーフ&スマッジプルーフにアップデート。汗や皮脂、こすれにも強くより長時間美肌をキープ
- それぞれ保湿成分も配合されて乾燥しにくくなった
- プレストは2色だったのが5色展開に!肌悩みや好みに合わせて選べる豊富なカラーラインナップ

なんと、プレストは価格は上がっているものの容量が大幅にアップしていて1g当たりに換算すると安くなっている。このご時世に太っ腹である。
メイクアップフォーエバーのパウダーのプレストとルースは何が違う?
プレストの特徴と成分解析

最も配合量が多い成分がマイカ=光を反射しやすくツヤ感やなめらかさを演出できる粉体。ほんのりツヤ感を纏ったような仕上がりでありつつもその後に続くステアリン酸亜鉛やシリカなどの皮脂吸着が得意な粉体でサラサラ感をキープ&皮脂崩れも防止してくれる絶妙な処方設計。

またシリカ、窒化ホウ素、カオリン、合成フルオロフロゴパイト、マイカの4種類の異なる粉体からなる4Dコンプレックスが毛穴や小じわをふんわりぼかして目立たなくしてくれる。

また、リニューアルして肌のうるおいに近い保湿成分のスクワランも新たに配合、より肌当たりがなめらかで乾燥しにくいパウダーに進化。
ルースの特徴と成分解析

最も配合量が多い成分はシリカ=球状のすべすべとした肌触りでサラサラ肌にしてくれる粉体。 皮脂を吸着してメイク崩れを防止してくれたり、毛穴をぼかしてくれたりふんわりと肌のアラを隠してくれる。

シリカ、結晶セルロース、合成フルオロフロゴパイト、マイカの4種類の異なる粉体からなる4Dコンプレックスが毛穴や小じわなどの肌ノイズをカバーして目立たなく。

プレストよりも、崩れにくさ・皮脂吸着に特化したのがルースタイプ。テカリ肌にはこちらの方が合うかも。
ツヤ肌派さんにはプレスト、カバー重視派さんにはルースがおすすめ!


どちらも酸化亜鉛フリーで肌負担軽減!敏感肌の人にもおすすめ。
酸化亜鉛は紫外線を予防してくれたり皮脂崩れを防止してくれたりと様々なコスメに配合されている安全性の高い成分だが、人によっては毛穴詰まりの原因になりやすい。
そのためニキビができやすい人やメイク品で肌荒れを起こしやすい人はベースメイクに含まれていないかチェックしておくと安心。 金属アレルギーの人も合わない場合があるので注意しなければならない。

今回紹介したプレストパウダーとルースパウダーはどちらも酸化亜鉛フリーの処方。 美肌を目指してノーファンデで過ごしている人にとっても肌負担が少ないのに表面はサラリと整えてくすみや毛穴、小じわをカバーしてくれる心強い処方!
プレストタイプは色展開が5色に。色選びのポイントはココ!

ルースタイプはリニューアル前と変わらず無色透明のトランスルーセントのみ。
プレストタイプは以前は無色のトランスルーセントと黄み強めのベージュカラーの2色展開だったのが、この度のリニューアルで5色に。 それぞれどんな人におすすめなのかをご紹介。
- 0.1トランスルーセント
- 0.2ラベンダー
- 1.1ライト
- 2.1ミディアム
- 3.1タン

無色透明カラー。ファンデーションの色に干渉させずに質感だけサラッと整えたい人に。
色は必要ないけれど毛穴や小じわなどはふわっとカバーしたい人にも。

ラベンダーにほんのりピンクや白を混ぜて明度を上げたような柔らかい色。
くすみが気になる人や顔色が悪く見えやすい人におすすめ。
優しく女性らしい透明感を演出したいときにも。

明るいベージュカラー。白いパウダーは苦手だけど明るく見せたい人、くすみを取り払って均一な美肌に魅せたい人にぴったり。

自然に馴染むミディアムベージュカラー。パウダーを塗ると白っぽく見えやすい人、色むらのカバーを重視している人におすすめ。
色補正効果があるため、下地とこのカラーだけでも美肌に見せられる。

しっかり濃いめのブラウンベージュカラー。
日焼けしていて肌の色に合うパウダーになかなか出会えない人におすすめ。様々な人種の肌の色に対応。
シェーディングとしても◎なめらかな粉質で濃くつきすぎず使いやすい。
メイクアップフォーエバーのパウダーのプレストとルースはどっち?


結論を先に言うと、皮脂テカリに特化しているのがルース!乾燥対策や持ち歩きなどマルチに対応できるのがプレスト!
プレストの特徴とおすすめの人

- 持ち運べてメイク直しの際にも使えるものがいい人
- 肌の色やなりたいイメージに合わせて選べびたい
- 保湿成分の入ったなめらかなパウダーで仕上げたい人
- 毛穴や小じわをカバーしつつサラサラの仕上がりをキープさせたい人
- ウォータープルーフ&スマッジプルーフで汗や皮脂崩れに強いものを探している
ルースの特徴とおすすめの人

- 大きめのブラシやパフでふんわりパウダーをつけたい人
- 無色で色が乗らないタイプのパウダーが好みな人
- 毛穴や小じわをカバーして素肌のように自然なサラサラマット肌に仕上げたい人
- うるおいを保ちつつも圧迫感のない軽いつけ心地がいい人
- ウォータープルーフ、スウェットプルーフ、スマッジプルーフ処方でとにかく崩れにくいものを探している人
メイクアップフォーエバーのパウダーのプレストとNARSのリフ粉はどう違う?


- HDスキンプレストの方がマット寄りで毛穴カバー効果が高め
- NARSは表面はサラッと整えつつほんのりツヤ感が残る仕上がり
- NARSリフ粉の方がプレスが固めなのでつるっと陶器肌に
- HDスキンプレストはプレスがやわらかいのでふんわり付く

どちらも、付属のパフでつけるよりは大きめのパフやスポンジ、別売りのブラシを使用した方がキレイに乗る。
総評:同じブランドでも使用感は結構違う

プレストの方が柔らかく滑らかな質感を作るマイカベース、ルースは皮脂吸着効果に優れるシリカベース。
この時点から、油田肌やテカリを撲滅したい願望を抱くならばルース一択。乾燥も気になるインナードライや使い勝手の良さを求めるならばプレスト。季節やシーンに使い分けるのも良し、どちらにせよ、極上の仕上がりを醸し出す名品であることは間違いない。パウダー選びの参考になれば幸いである。健闘を祈る。