美容に長けたスキンケア愛好家が辿り着くのがトゥヴェールというスキンケアブランド。
デパコスに比べるとシンプル過ぎるパッケージ、でも中身でとことん勝負に出ているトゥヴェールはセラミドと呼ばれる保湿成分に特に注力して化粧品開発をしている印象を受ける。
インナードライ肌の水分量の鍵となるセラミド配合のアイテムはいくつも試してきたが、セラミドそのものであるセラミド原液っていうのがちょっとどうなん?ということで今回試してみた次第。
トゥヴェールのリペアエッセンスはガチのセラミド原液。使い心地や使い方、肌にどう良いのかを一本使い切った私が徹底レビューする。
原液ってどう使うの?原液であるメリットってあるの?っていう観点から今まで手を出さなかったけど、今回は美容界隈でも信者の多いトゥヴェールだしとついに気になっていたセラミド原液を試しました。
ちょっとまずセラミドのおさらい
お肌のキメを整えて潤いを保持するセラミド。
セラミドが減るとバリア機能低下の原因に繋がり肌内部の潤いが流出しやすくなるという。
バリア機能が低下すると様々な外的刺激を受けやすくなり、結果的に乾燥や敏感肌など様々な肌悩みに繋がることも。
つまりセラミドは私たちのお肌の潤いを維持するために必要不可欠な成分なのだ!
セラミド原液であるトゥヴェール リペアエッセンスって何が良い?
セラミドを原液の状態で手元に置く一番のメリットは、いつでも手持ちの化粧品をセラミド配合のものに作り替える事ができること。
セラミドを補いたい!でも化粧水や美容液で気に入ってるのもあるし、アイテムを追加するのはコスパ悪いよね。と言う時に使えるのがこのリペアエッセンスなのである。
トゥヴェール リペアエッセンスの成分解析と特徴
商品名 | トゥヴェール リペアエッセンス |
内容量 | 20mL(推奨濃度で化粧水約400mL分) |
使用期限 | 室温保存(未開封1年、開封後7ヶ月) |
全成分 | 水、ラウロイルラクチレートNa(乳酸誘導体、乳化)、 セラミドNP(セラミド、保湿)、セラミドAP(セラミド、保湿)、 セラミドEOP(セラミド、保湿)、フィトスフィンゴシン(セラミド原料、保湿)、 コレステロール(保湿)、カルボマー(増粘)、キサンタンガム(増粘)、 エチルヘキシルグリセリン(防腐)、フェノキシエタノール(防腐) |
たった20ml?と思いきや前提としてトゥヴェールリペアエッセンスは化粧水やクリームなど他のアイテムと混ぜて使うもの。
セラミド配合化粧水に換算すると、約400ml分も出来るというコスパの良さ。
成分についても、人の肌に存在するセラミドに近いヒト型セラミドを3種類・類似セラミドがしっかり配合されているね。
配合されているヒト型セラミドの種類と特徴
ヒト型セラミドと一言で言っても、種類は数種類、その特徴も種類によって様々。
人のお肌に含まれているセラミドも、実は一種類じゃなくて複数のセラミドが存在するからスキンケアで取り入れるセラミドも、一つだけよいうよりも一度に複数を使う方が効率的にお肌に補える。
セラミド1(EOP) | 保湿効果と、外部刺激からお肌を保護する |
セラミド2(NG) | 高保湿効果 |
セラミド3(NP) | 保湿効果に併せて乾燥による小しわを目立たなくさせる |
セラミド4(EOH) | 角質層のバリア機能をサポート |
セラミド5(AG) | 外部刺激からお肌を保護する |
セラミド6(AP) | お肌のターンオーバーをサポート |
セラミド7(AH) | 肌を健やかに整える |
トゥヴェールのリペアエッセンスに含まれているヒト型セラミドはセラミド1(EOP)・セラミド3(NP)・セラミド6(AP)の3種類!
様々な角度からお肌にアプローチすることで、効率よくセラミドを取り入れる事が出来て良い。
リペアエッセンスの成分構成はお肌のラメラ構造を再現
出典:http://revisis.jp/lamellar/
肌のバリア機能ってよく言うけど、どんな状態の事を指すのかと言うことにまず焦点を当てていきたい。
お肌の表面に存在する角質層は、通常、水分と油分から成る細胞間脂質と呼ばれる層がミルフィーユ上に重なり合って外部刺激から肌を保護する仕組み・潤いを守る仕組みが備わっている。
この、いくつもの層が折り重なった状態を「ラメラ構造」と呼ぶ。
これらを踏まえて、トゥヴェールのリペアエッセンスは
- ベース成分のラウロイルラクチレートNa(乳酸誘導体、乳化)はラメラ液晶構造を形成することができる界面活性剤
- セラミド成分の他、細胞間脂質にも含まれるコレステロール(保湿)を配合
つまり、お肌のバリア機能に関わるラメラ構造に似せて成分構成されたのがトゥヴェールリペアエッセンスの特徴の一つなのです!
実際にトゥヴェール リペアエッセンスを使用した人の口コミ!
トゥヴェールのセラミド原液1本使い終わりそうだけど、頬の毛穴にいい感じな気がする最近。
— _ta (@chocomamatomato) December 15, 2021
今ざっと見ましたが、しっかり保湿!!!という感じじゃないかも、、、???サポートで使うなら、トゥヴェールのリペアエッセンスとか手軽でおススメです🐳❤️あとは徹底的UVケア
— サリー@パーソナルカラーと骨格診断を数値化した人🐳 (@kantanbisally94) November 26, 2019
KISOのGGエッセンスにトゥヴェールのフラーレン、松山油脂のアミノ酸浸透ジェルにトゥヴェールのリペアエッセンスを混ぜて使うと凄くいい感じだ!
— ムシたんはっぴーごりらかーにばる (@tounyu_maiko) August 22, 2020
トゥヴェールのリペアエッセンスすごく好きなんだけど、容器をもう少し残量分かるやつにしてくれないかしら…
— 鹿田🦌 (@kasa33sagi) March 16, 2021
チューブとかに入れて欲しいです…
トゥヴェールのリペアエッセンス届いたので今晩から使ってみた
— 百々@肌記録垢 (@sasorinosisi) May 8, 2020
テクスチャーはジェルみたいな感じ。もったりして上手く一滴出せなくて、ちょっと写真の量だと多いかも
アミノ酸浸透ローションと混ぜて使ってみました
今のところ刺激無し
ちょっと臭いが気になる pic.twitter.com/0PIVybe6nn
KISOのGGエッセンス+トゥヴェールのフラーレンの後にアミノ酸浸透ジェル+トゥヴェールのリペアエッセンスがめちゃくちゃ気に入ってる。今までになく「本来の肌の力が引き出される」感じ。
— ムシたんはっぴーごりらかーにばる (@tounyu_maiko) August 24, 2020
#今日のスキンケア 夜🌙
— ぴよ (@skin_pipi) March 9, 2023
いつも通り夜は、セラミド×レチノールでだいぶ肌落ち着いたから意識して。
松山油脂のヒト型セラミドパック。
エンビロンのジェルとトゥヴェールのセラミド原液まぜまぜ。
クリーム3と4まぜまぜ。
レチ使わないと、コメド出来やすくなるから必須。 pic.twitter.com/nlKjrI7jzV
水分不足だと、松山油脂のアミノ酸浸透ジェル(NMF)とトゥヴェールのリペアエッセンス(ヒト型セラミド原液)いいかもです。
— いちご鼻と戦うちゃん🍓 (@ichigobanachan) May 12, 2020
肌触りや見た目には変化ありませんが、スキンチェッカーで測ると鼻の水分量が少し増えてきてます。
バランサトーナー見てきます、情報ありがとうございます🙏✨✨
原液だから直に肌に付けるというよりも、手持ちのアイテムに混ぜて使う人が多い模様。。。
良い!高評価の口コミ
@コスメやAmazonレビューを中心に様々な口コミから、特に多かったポジティブな声を以下にピックアップしました。
公式にもあるけれど、乾燥した髪に使うとつるっとした手触りになるんだとか。トリートメントに混ぜるのも良さそう。
微妙!低評価の口コミ
@コスメやAmazonレビューを中心に様々な口コミから、特に多かったネガティブな声を以下にピックアップしました。
直接肌に付けて刺激を感じたという声がちらほら。使い方によっては天地の差になる可能性も!
混ぜる前提。トゥヴェール リペアエッセンスの使い方と注意点
あくまでもトゥヴェール リペアエッセンスは化粧品、というよりも原材料のカテゴリに近い商品。
だから濃度も高めで混ぜる前提で製造されるので、これを肌に直塗すると使用感もギシギシ・肌質によっては刺激に感じてしまうケースも存在。
手持ちのアイテムにセラミドをプラスする感覚で、いわゆる調味料的な感覚で使用するのがおすすめである。
- 水を予め含ませたコットンに1~数滴落としてから肌に馴染ませる
- 水溶性(水に溶けやすい性質)なので手持ちの化粧水やウォータリーな美容液などに混ぜて使うのがおすすめ
- 配合量は普通肌で5%程度、乾燥敏感肌では3%程度が目安
化粧水作成キットを使うのもあり
出典:トゥヴェール
リペアエッセンスにはセラミドを高配合しているため、使用感が少し悪くなっています。これはセラミド結晶性が高い成分のため、高配合するとギシギシとした使用感になるためです。
出典:トゥヴェール
使用感をアップをする場合は、薄めてご使用ください。化粧水作成キットに5%程度配合して、お使いいただくと使用感とセラミドの 保湿効果のバランスがとれて、お勧めです。
手持ちの化粧水に混ぜるでも問題ナシだが、トゥヴェールには簡単に化粧水のベースが作れる「化粧水作成キット」なるものが存在。
トゥヴェール手作り化粧水が良すぎるから紹介させてほしい。肌悩みに合わせて化粧水作成キットと水、原液を混ぜるだけ👌
— ぺこ (@rrmmrr31) August 31, 2020
私が求めるのは透明感と揺らがない肌(バリア機能向上)なので
○クリスタルパウダー(APPS)
○リペアエッセンス(ヒト型セラミド)
○フラーレン
を混ぜて作りました pic.twitter.com/tHprhCJtzg
上級者はこれにセラミドの他、ビタミンCなど取り入れたい成分を自ら調合して化粧水を作っている強者もいる。
化粧水キットの成分はグリセリン、水、BG、1,2-ヘキサンジオールと必要最低限の保湿剤と防腐剤のみで構成されている。
口コミを元に実際にトゥヴェール リペアエッセンスをレビュー
セラミド原液「リペアエッセンス」を入手したものの、どう使うべき?
と悩んだ結果、公式にもあるように濡らしたコットンに1滴垂らして顔に馴染ませるというやり方を主として行った。
たまに化粧水を付けるときに手に垂らして、手のひらで混ぜて使うというのもたまに行う。
テクスチャーは?
原液自体のテクスチャーはとろみのある乳液という感じ。
伸びも良くって、水溶性なだけあって水分と混ざるとすぐに溶ける。
だから手持ちの化粧品でも水溶性のものに混ぜると使用感がアップするのかも。
クリームにも混ぜて使ったが、特段不都合は生じなかったので乳液やクリームにも使えるとは思う。
ただ、直接手に付けて馴染ませようとすると高濃度なので馴染みが悪い。
肌の表面を乳液上のセラムがするする滑って馴染みにくい。
やはり湿らせたコットンや化粧水に混ぜる方法が使いやすい。
香りは?
香りは良くない。
原料そのものの香りで、直接肌に付けると匂いが気になる。
しかし、混ぜて使う前提で製造されているので化粧水や水で濡らしたコットンに垂らす程度の量であればさほど気にならない。
保湿力は?
保湿力は思ったよりも低い。
あくまでもセラミドを補うためだけのもの、と言う具合で原液そのものに保湿力は感じない。
ただ手持ちの化粧水がそもそも持っている保湿力を、より乾燥しにくくする、というぐらい。
保湿力はあまり感じないけれど、水分がキープされている感はしっかり感じる。
持ちは?
コットンに垂らしたり、化粧品に混ぜたりと個人の使い方によりけりなので、持ち具合を算出するのは難しい。
全部を化粧水(400ml)に混ぜ込んで使う場合はそれを使い切るぐらいの持ち、2~3か月いかないぐらいを目安に。
使って分かった!トゥヴェール リペアエッセンスのメリットデメリット
コスパが良い!っていうのが大きなメリット。ただ面倒な場合もあって、なら最初からセラミド配合のアイテム使えばいいのでは?というのが正直なレビュー。
トゥヴェール リペアエッセンスはこんな人におすすめ!
- インナードライ・乾燥肌の人
- グリセリンフリーにこだわる人
- 手作りスキンケアを楽しみたい人
- コスパ良くセラミドを取り入れたい人
このアイテムの一番のメリットは、グリセリンフリー×ヒト型セラミドであるという点!
これが叶う化粧品って非常にニッチで市場が狭い。けれども近年需要が上がっているので自分でこだわりのアイテムを作りたいという人にはかなりおすすめ!
逆にトゥヴェール リペアエッセンスがおすすめじゃない人は?
- 面倒くさがりの人
- スキンケアで使用感や香りを楽しみたい人
パッパとスキンケアを終わらせたい人には最初っからセラミド配合で、使用感も改良されているアイテムがおすすめ。
例えば同じトゥヴェールのナノエマルジョンシリーズとか。
結論:使い方で一つでメリットにもデメリットにもなりうる
化粧品って高濃度だから良い!というものではない。
高濃度である以前に、肌馴染みに優れているかどうか・刺激性はあるか・使用感や香りが良いか、これら全てを網羅したスキンケアアイテムだからこそ毎日使い続けたいという理由になる。
トゥヴェール リペアエッセンスは化粧品というよりも原材料に近い。
混ぜて使う・希釈して使うが大前提で、間違って直塗して思った効果が得られなかった、という口コミもチラホラ存在する。
使い方は自分次第、セラミドの特徴を活かすも殺すも自分次第。
トゥヴェール リペアエッセンスは上級者向けのスキンケアアイテムと言える。
何も考えないでただ単に、セラミド配合の使いやすいアイテムを使いたいならトゥヴェールのナノエマルジョンシリーズが個人的におすすめ。
セラミド選びの参考になれば幸いである。健闘を祈る。