私たちのストレスを和らげ、幸福感で満たしてくれる甘いスイーツたち。
今回はそんなスイーツに含まれる砂糖が、お肌とメンタルに多大なる影響を与えるという事から、シュガーフリー生活、砂糖断ちについて紹介する。
私たちは砂糖に依存しすぎている
ちょっと小腹が空いたからチョコをつまむ。コーヒーを淹れたら必ず甘いものをお供にする。
ラーメンの後はアイスクリームに限る。
みりんやめんつゆ、パンやドレッシング。
そんなものにまで、意外と砂糖が含まれている。
私たちの生活が、砂糖に支配されているといっても過言ではない。
特に女性は生理前になると、ホルモンバランスの乱れから甘いものが無性に食べたくなってしまう。
甘いものが、心の栄養。
食べないと、イライラするのは既に砂糖に犯されている証拠である。
精製された真っ白な砂糖が毒
世の中にある砂糖には、てんさい糖や黒砂糖など、様々な種類の砂糖が存在する。
そして果物の甘さである果糖も、甘い糖の一種である。
これらの天然の糖には、ビタミンやミネラルなどの栄養分が含まれている。
しかし、スーパーに一キロ200円弱で売られている真っ白な砂糖は、加工に加工を重ねて甘い成分だけを残したものだから、栄養素は全く含まれていない。
カロリーだけが存在するが栄養はゼロ、砂糖はエンプティーカロリー(Emptyは空っぽの意味)と呼ばれている
お菓子の殆どは精製された砂糖から出来ている
コンビニに売っているチョコやデザート。炭酸飲料や微糖コーヒー。
これらの甘味成分の九割以上は、精製された真っ白な砂糖である。
その理由はコスパ面。精製された砂糖は糖類の中で価格が最も安い。
世の食品会社は、出来るだけ安い食材から利益を得るという仕組みによって、何にでも砂糖をぶち込んでいるという現実。
砂糖がメンタルに与える影響
- イライラしやすい
- キレやすい
- 不安感
- うつ傾向
など、砂糖の過剰摂取によるメンタルへの影響はかなり深刻だ。
3年間に及び、約7万人の女性を対象に調査を実施した女性健康イニシアチブ観察的研究によると、精製された砂糖を最も多く摂取している女性は、砂糖の摂取量が最も少ない女性に比べて、臨床的うつ病になるリスクが23%も高いことが明らかになっている。
https://www.womenshealthmag.com/
砂糖とメンタルの関係は現在の医学で研究が進み、各国でその結果が明らかになっている。
砂糖がメンタルに影響するメカニズム
なぜ、砂糖を摂取し過ぎるとこのような状況に陥るのか。これには、
- 精製された砂糖は、他の天然の糖に比べると体への吸収が異様に早い
ということにある
体内への吸収速度が早いことで血糖値が一気に上昇し、結果、血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌されてしまう。
カンザス大学心理学部のスティーヴン・イラルディ博士によれば、砂糖を摂り過ぎると膵臓(すいぞう)からインスリンが大量に分泌され、そのリバウンド効果によって血糖値が急激に下がり、気分やエネルギーに大きな影響を与えると補足した。これを「シュガー・ブルース」と言う。
https://www.womenshealthmag.com/
砂糖がお肌に与える影響
- 肌がくすむ
- 弾力が無くなりしわが増える
- 毛穴が黒ずむ
- ニキビが出来る
- シミが出来る
スキンケアをいくら頑張っていても、私たちのお肌は口から取り入れる食べ物から出来ている。
エステに行っても高い化粧品を使っても、お肌の状態が良くならない。
私たちの肌悩みの原因全てに、砂糖が関係していると言っても過言ではない。
砂糖がお肌に影響するメカニズム
http://www.koutouka.jp/touka-toha.html
砂糖を過剰に摂取した私たちの体の中では、
- 蓄積され、処理できなくなった糖分がタンパク質と結びつき、AGEs(エイジス)という悪玉物質が体内で誕生
- このAGEsは、肌のコラーゲンを破壊する
- コラーゲンが破壊されたお肌は弾力性を失い、シワが出来やすくなる
- また、AGEsによって毛細血管も損傷し、お肌に栄養が行き届かず新陳代謝が低下
- いわゆる、お肌の細胞が生まれ変わるターンオーバーが乱れる原因に
- これを糖化反応と言う
このような恐ろしい事が起きているかもしれない。
砂糖が老化を促進させる。ならば砂糖を断つが正解。
砂糖を分解するためにビタミンB1が大量消費される
ビタミンB1はお肌の健康や粘膜に欠かせない重要な栄養素。
そんなビタミンB1は砂糖の分解にも使われてしまう。
砂糖を過剰に摂取した暁には、ビタミンB1を無駄遣いしてお肌も無防備に。
砂糖の過剰摂取とはどのくらいを指すか
WHOが発表している砂糖の摂取量の目安は一日に25g程度までが好ましいとされています。分かりやすく言うと「スティックシュガー8本分」「角砂糖5個分」位になります。
https://horiuchi89.com/post-3954/
ショートケーキ一つ(100g)で角砂糖8個分。
コカ・コーラ(500ml)では角砂糖が15個も使われているという事実。
コーラ飲むだけで、砂糖の過剰摂取に。
他にも、めんつゆやドレッシングなどの調味料に含まれる微量な砂糖も合わせると、一日に私たちはどのくらいの砂糖を摂取しているのだろうか。
少なくとも、現代人は基準値を上回っている傾向にある。
同じ甘い果物は毒ではない事実
果物の甘さと、白い砂糖の甘さは同じ構造から出来ている。
これらの違いとは、
- 果物に含まれる食物繊維やビタミン、抗酸化物質はお肌に良い
- 果物は体への吸収が緩やかなので、砂糖に比べて血糖値が急上昇しない
- 果物に含まれる糖は、すぐに分解されてエネルギーになる
果物も甘いからダメ、というわけではない。
むしろ必要な栄養素が含まれているから、積極的に摂りたい。
メリットしかないシュガーフリー生活のすすめ
これらを踏まえると、砂糖にはデメリットしかないという事が分かる。
私たちのイライラした心を癒してくれるのが甘いデザート。
これが唯一、いや重要なメリットではあるが、砂糖を食べて幸福感を得るというのはもはや依存してしまっている証拠である。
メンタルも、お肌も、不安定な私たちは、高い化粧品を使ったりエステにいくよりもまず先に、砂糖の摂取量を減らした方がいい。
煙草を吸ってるのに、ジムやエステに行くほど間抜けな行動は無い。
しかし、砂糖を過剰摂取している私たちにもこれと同じことが起きている。
シュガーフリー生活を初めて感じた変化
重度のイライラ、肌の乾燥やくすみ、黒ずみ。
私に起きている不調の全てが砂糖にあるかもしれないと気づいて、シュガーフリー生活を初めて一年。
その恩恵について以下に記す。
厳密にいうと、完全には断っていない
私は幼少期から、リプトンのレモンティーと午後の紅茶とガーナチョコレートを食べまくっており、完全に砂糖漬けになっていた。
だからそう簡単には辞められない。
毎日食後に甘いお菓子とコーヒーか紅茶、外食では必ずデザートも食べて、スタバのドリンクも甘いやつ。
砂糖を断とうとしても誘惑にまえて結局甘いものに手を伸ばしてしまう。
そんな自分がまず取り組んだのが、砂糖を完全に断つのではなく制限すること。
- 平日の月~金は砂糖を含むお菓子やジュースなどを摂取しない
- 土日のどちらかだけ、砂糖を含むものを食べても良い
- 調味料に入っている微量な糖分はこれに含まない
まずはこれを継続した。
我慢できない時はデーツ、はちみつなど
紅茶にちょっと甘味が欲しい時にははちみつを少し。
なんかちょっと甘いものが食べたくなったらデーツをつまむ。
- デーツは生命の木と呼ばれるナツメヤシの実
- 干し柿や黒糖みたいなコクのある甘さ
- ミネラル、カリウム、食物繊維が豊富
砂糖に比べると、デーツやはちみつなどの天然の糖は、体への吸収も緩やかで栄養分も豊富。
だから毒ではないのだ。
三週間で慣れる、甘すぎるものがきつくなる
最初の数日が地獄。
砂糖を摂取しないことが逆にストレスを感じてしまっている、これはまさに砂糖中毒になっていた証拠だ。
しかし、三週間くらいすると、
- ストレスを感じなくなる
- 甘すぎるものがきついと感じる
不思議と習慣化し、次にスタバのフラペチーノ等の甘い飲み物が飲めなくなる。
二口くらいでもういい、となる。
アイスティーもラテも、砂糖が入っているものは甘くて飲めない。
人間とは自分の意志でなく環境に左右されるという、実に不思議な生き物である。
充実感とメンタルの安定
自分自身をコントロール出来ているという結果が自分に自信を持たせる。
自己肯定感が上がるし、充実感が増した。
制限を虐げられて砂糖が食えない、食べたい、という状況下で口にするケーキよりも、自分で制限を設けて週末に食べる一回のケーキが遥かに美味しい。
でも、そんなにはいらないや、となるので依存することがない。
そしてイライラすることがかなり減ったのが、砂糖断ちで感じた一番の効果である。
お肌がきれいになる
砂糖を制限し始めて4か月目くらいで、
- 肌がふっくらする
- 水分量がちゃんとある感じ
- 艶が出る
- 毛穴の悩みが無くなった
以上のような素晴らしき効果を感じた。
特に、シュガーフリー生活を始めたことがきっかけでファンデーションを塗らなくても良くなった。
=メイクによる肌負担が減って、さらに肌状態が改善、安定した。
砂糖食べてエステに行くのはバカ丸出しだと思った。
シュガーフリー生活は、お金もかからないし、メリットしかないので本当におすすめする。
結論:砂糖断ちによって安定したお肌とメンタルが手に入る
きれいな水に泥をひとさじ入れても水が濁らないように、体が健全な状態であればほんのちょっとお菓子を食べても大差ない。
砂糖漬けの心とお肌をま、ずはクリアにすることから始めよう。
そうすることで、ストレスなくシュガーフリー生活を楽しむことが可能になる。
砂糖を制限する、さすれば我らの心とお肌は安定する。