現代人はたんぱく質不足が慢性化している

スキンケアよりインナーケアを。保湿よりもタンパク質を。肉を焼く前に手軽なプロテインを。
私たちのカサカサした肌や髪に足りていないのは、デパコスの美容液やクリームでも、美容室のトリートメントやお高いシャンプーでもない。いくらスキンケアのグレードを上げようとも、口からの栄養が足りていない限り、肌の上を滑る美容液もただの油と化す。スキンケアの効果を満足に感じていない方はまず、自分の食生活を振り返ってほしい。そして、私たちがつい手をかけたくなる髪や肌、爪の原材料であるタンパク質は、毎日の食生活できちんと取れているだろうか?
現代人はタンパク質不足が慢性化していると言われている。朝はパンとコーヒー、友達とのランチは大体パスタが定番化しており、食後のデザートはしっかり食べたい。なんなら夜も麺が食べたい。
うっかり気を抜くとこんな食生活になってしまう日も少なくは無い。ちょろっと意識してコンビニでサラダチキンを手にするが、会社では汁がこぼれそうだし食べにくいのでおにぎりとサンドイッチにする。せめてちょっとしたサラダをプラスしよう。私たちはそんなこんなでタンパク質が不足した生活を、今日もなかなか止めることが出来ないでいる。
1日に必要なたんぱく質の量

一日に必要なタンパク質の量は、以下の通り。
①運動を全く行わない人 体重1kg×0.8~0.9g(体重50Kgで40~45g) ②軽い運動を習慣化している人 体重1kg×1g(体重50Kgで50g) ③筋トレをしており筋肉をつけたい人 体重1kg×2g(体重50Kgで100g)
食材別にタンパク質の量を比較する

麺類とスイーツメインの休日で摂取できるタンパク質は30g以下。しっかりとメニューを組まないと一日の必須タンパク質量を達成することは不可能である。私たちはまず、デパートでスキンケアを買い漁るよりもスーパーに直行するべきだ。
タンパク質は一気に吸収出来ない

早急にタンパク質を摂ろうと、一回の食事で焼き肉で食い溜めしても十分に一日のタンパク質量をまかなうことは出来ない。私たちの髪や肌、筋肉は合成と分解を繰り返しており、合成する為にタンパク質が必要になるわけだが、たんぱく質を一度にドカっと摂っても筋肉が一度に増えるわけではない。何事にも上限がある。この上限は人によって多少差異はあるものの、一回のタンパク質の摂取量の目安は20~30gほどと言われている。効率良くたんぱく質を吸収するためには、少量を数回に分けることをおすすめする。
プロテインとは何か
タンパク質を意識して肉や豆、卵を中心に食事を構成するも、十分に必須量を摂取するにはなかなかの量が必要になる。特に女性など小食が慢性化している場合や食事に時間と労力を割けない場合は、朝は肉まん一つでお腹も気持ちも一杯に。そして忙しさにかまけて十分な食事が取ることが出来ず、タンパク質摂取のタイミングを見失い、夜にドカ食いしようとも先ほどの説明の通り、タンパク質を効率よく取ることが出来ずに結局はタンパク質不足となってしまう。
宇宙食とまではいかないけれど、効率的にタンパク質を取るにはプロテインが必要不可欠だ。掃除も洗濯も効率よく行いたい私たちは、時間を買う為にルンバやドラム式洗濯機を購入する。肉をちまちま焼く時間の無い私たちは、一瞬で肉を飲み干す必要がある。
要は、プロテインとは水に溶かしてのむタンパク質の粉である。プロテイン一食あたり15~20g程度のタンパク質が摂取できる。水に混ぜて溶かして飲む。大げさに言うと一瞬で肉100gを飲み干したことになる。
プロテインの種類

プロテインには、ホエイ、ガセイン、ソイ(大豆)がある。この3つの効果や目的について解説する。
■ホエイプロテイン ホエイとは牛乳に含まれるタンパク質の一種。ホエイの特徴としては、体内への吸収がスムーズで、筋肉修復効果のあるアミノ酸量が多い。トレーニングを習慣としている人は、素早く体内へ吸収が出来、筋肉に即効性のあるホエイがおすすめ。また、水に溶けやすく、味は淡白で飲みやすいので他のプロテインに比べると美味しい。やや価格が高いのがデメリットではある。
■カゼインプロテイン カゼインの成分はホエイと同じ牛乳に含まれるタンパク質の一種。ホエイとの大きな違いは体内への吸収が遅い。ホエイの約3~4倍も吸収するのに時間がかかる。このことから、スポーツ直後の摂取には不向きではあるが、吸収スピードが緩やかである為満足感が長く続く。休息前に摂るのがおすすめ。水に溶けにくいというデメリットがある。
■ソイプロテイン 名前の通り大豆に含まれるタンパク質の一種。カゼイン、ホエイとの違いは植物性ということから、脂質や糖質が少なく非常にヘルシーである。体内への吸収はカゼインと同様にゆっくりである。カロリーが低い上に長時間満足感が続くため、ダイエットに適したプロテインである。他のプロテインに比べると少々粉っぽいため飲みずらさを感じる。
プロテインは自分のトレーニング量や目的に合わせて適したものを選択しよう。プロテインに慣れていない方はまず味の基準で選択してもいいかもしれない。美味しいのは問答無用でホエイである。溶けやすく飲みやすく即効性あり。筋トレしようがしなかろうが、ホエイは飲む人を選ばないプロテインだ。
おすすめプロテイン
ここでは味良し、コスパ良し、質良しであるおすすめのプロテインを紹介する。
チャンピオン プロテインスタック

アメリカで製造・販売されているホエイプロテイン。アマゾンや楽天でも口コミは高評価、2.18kgで6000円代という高コスパ。SAVASサバスの半分の値段です。
とにかく味が最高に美味である。もはやプロティンという領域を超え、ゴディバのチョコレートドリンクを飲んでいるかのような満足感がある。トレーニング後、とはいわずに食後のデザートとして食したい。味はモカカプチーノやストロベリーなど数種類あるが、中でもチョコブラウニー味が一番人気。
一食分で摂取できるタンパク質量は22g。また味だけでなく成分にもこだわりがあり、トレーニング時の栄養源に必要不可欠な必須アミノ酸BCAAが含まれている。
ビーレジェンドプロテイン
筋トレ民には定評のあるビーレジェンドプロテイン。ジムに群がるチキンレッグは皆ビーレジェント片手にトレーニングをしている。味・コスパ・品質は最強で万年人気商品である。
味の種類がとにかく多い。その数なんと25種類。しかしフレーバー名が少々ダサい。そんなバナナ味やすっきリンゴ味、激うまチョコ味。なんのひねりもないが味は確かである。それは6年連続モンドセレクションを受賞しているほど。
価格は1Kg2600円~と、非常にお財布に優しい。なんならデパートの化粧水よりも安い。安かろう悪かろうではなく品質も◎。全て日本製造で日本ボディビルフィットネス連盟の公認プロテインという箔まであり。プロテイン生活をはじめるならばまずはビーレジェンドから。
まとめ

毎日の生活にプロテインを取り入れよう。肉を焼く時間が無くてもタンパク質は摂取できる。スキンケアに力を入れる前に、まずは食生活から。タンパク質はお肌の資源です。時間の無い朝も昼も、タンパク質のお粉をきちんと持ち歩き、水さえあればお肉が飲める。会社で恥ずかしいならトイレやロッカーでこっそり飲もう。プロテインは筋トレ民だけの飲み物ではない。トレーニングをしてもしなくても、私たちの生活にはタンパク質が枯渇している。