ほどよく保湿。しかしUVカットはしっかり行いたい。
マスク生活が定期だから、下地やファンデが付くのもいや。でもそこそこカバーしたい。
できればいいものを使って所有欲も満たしたい。
そんなやっかいな私たちにぴったりなのがイソップの日焼け止め下地、「フェイシャルハイドレーティングクリーム」であった。
マスクの下から肌を整える時代に

氷川きよしがどんどん奇麗になってゆくのを止められないように、私たちの肌状態についてはうるおいも、キメも、明るさも、右肩下がりが止まらない。
少しでもこの下降を平行線に、あわよくば右肩上がりに。
そう願うも、スキンケア後の肌にはコントロールカラーや皮脂崩れ防止のシリコンたっぷり下地を盛り込み、仕上にファンデーションやコンシーラーなどの添加物を塗りまくる現実。
ベースメイクが鎧のように頑丈でも、中の人は窒息寸前である。
これからのベースメイクはスキンケアの延長線として、肌に良いものを選び優しく労わることに重きを置こう。
崩れる事を恐れる前に、崩れても問題の無い肌を育てよう。
今回はイソップの人気日焼け止め下地、フェイシャル ハイドレーティング クリーム SPF15について紹介する。
Aesop(イソップ)とはどんなブランド?

Aesopは1987年創業のオーストラリアのスキンケア・ヘアケア・ボディケアを中心としたブランドで、植物由来成分と、人工成分の組み合わせで、極上の肌作りを目指している。
- 植物の天然由来の力をスキンケアに落とし込んだオーガニック成分
- 研究開発を積み重ね、私たちの肌に不足している必要な化学成分を厳選
それぞれ、オーガニック成分と化学成分の両方の良さをスキンケアに取り入れているのがイソップのスキンケア化学の特徴である。
また、ここ数年、イソップのアイテム一つ一つのシンプルでセンスの良いパッケージがSNSで注目されている。
その洗練されたビジュアルに焦がれ、店舗を訪れる人が後を絶たない。
なぜオーガニック100%ではないのか

近年のコスメ事情と言えば、植物由来成分のみ配合のオーガニックブランドが人気を博しているが、正直なところ、私たちの右肩下がりの素肌には、植物由来成分だけでは物足りない。
もう若くは無い私たちには自然の力だけでなく、やはり化学の力も必要なのだ。
化学=悪ではない。
Aesopはそれを理解した上で植物の良い所、化学の良い所を兼ね合わせ、私たちの肌に最適なものだけを生産する。
イソップのS&ZフェイシャルハイドレーティングクリームSPF15が優秀

Aesopから出ている「S&Z フェイシャル ハイドレーティング クリーム SPF15」の特徴は、
- 乾燥し柔軟性を失った肌に潤いを与える
- 紫外線から肌を保護
- 紫外線防止効果成分にはノンケミカルの酸化亜鉛を採用し敏感肌にも◎
植物由来成分とミネラル成分で作られており、肌負担が少なくスキンケア感覚で使えるのが特徴的。
S&ZフェイシャルハイドレーティングクリームSPF15のスペック

香り | ウッディ系のハーブの香り |
内容量 | 40ml |
レフィル | なし |
使用期限 | 1年 |
形状 | クリーム状 |
成分 | 水・酸化亜鉛・トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル・ ステアリン酸PEG-100・グリセリン・セテアリルアルコール・ セチルリン酸K・マカデミアナッツ油・スクワラン・ 水添パーム油脂肪酸グリセリズ・フェノキシエタノール・ 酢酸トコフェロール・ラウリルピロリドン・月見草油・ シリカ・クエン酸・ラベンダー油・1,2-ヘキサンジオール・ セージ油・トコフェロール・EDTA-2Na・キサンタンガム・ ダイズ油・フサヌススピカツス木油・カプリリルグリコール・ ケイ酸(Al/Mg)・エチルヘキシルグリセリン・ダイズエキス・ ニンジン根エキス・カロチン・香料・ソルビン酸 |
毎日の使用で約3,4か月は持つので比較的長持ち。
しかし、植物由来成分多めなので使用期限は1年と短め。
SPF15と紫外線予防効果は低めであるが、海や山に行かずに普通に生活する日であれば十分。
ノンケミカル!肌に優しい

私たちがよく目にするSPF50+、という数値。
その数が多いほど、紫外線防止効果は高いとされている。
こういった紫外線防止効果の高い日焼け止めに使われる成分は、
- 肌に届く紫外線を吸収し、エネルギーに変換して紫外線が皮膚の細胞に届くのを防ぐ紫外線吸収剤率高め
- しかし、紫外線吸収剤は高い紫外線効果を期待できるが肌が乾燥しやすくなるというデメリットあり
このように、紫外線効果は高いけれども肌には優しくないというデメリットも。
しかし、S&Zフェイシャルハイドレーティングクリームに使われているのは紫外線吸収剤でなく、紫外線散乱剤。
- 肌に届く前に紫外線を反射させて紫外線が皮膚の細胞に届くのを防ぐ紫外線散乱剤
- 紫外線散乱剤は低刺激で肌負担も少ないが、紫外線予防効果は低め
S&Zフェイシャルハイドレーティングクリームには、肌への刺激が少ない紫外線散乱剤である酸化亜鉛を使用したお肌に優しい設計。
また、酸化亜鉛は微弱であるが皮脂を吸着する効果もあるので、時間が経ってもテカリずらく程よい潤い感が持続する。
S&Zフェイシャルハイドレーティングクリームを実際に使った感想

購入のきっかけは、インスタグラマーがごり押ししていたから。
そしてマスクに付くのがなんとなく嫌だし、乾燥肌だから潤いたい。という理由から。
実際に使って感じたことは、
- なめらかに肌が整ってうるおう
- その後のベースメイクもよく馴染み、乾燥しない
- 下地がほんのりクリーム色なので色補正効果もある
- 案外、崩れにくい
- SPFが低すぎるのでレジャーや外に出る時間が多い日は不向き
保湿=ベースが崩れるということを恐れる私たちは、ポリマーやシリコンの入った、肌をさらっさらにすることに重きを置いた下地を好みがちではあるが、この Aesopの日焼け止め下地は肌が潤った状態が続くので、後のコンシーラーやファンデーションのノリが良い。
ベースメイクをした後、皮脂が出ても崩れるというよりは、皮脂と混ざったファンデーションがAesopの日焼け止め下地の上で溶け込むように肌に馴染むので、逆に素肌が奇麗に見える。
香りが良すぎる

S&Zフェイシャルハイドレーティングクリームの香りの成分となるのが、セージ油と、ラベンダー油月見草油といった植物由来のエッシェンシャルオイルで成分ある。
アロマテラピーでは、セージには落ち込んだ心を浄化させる効果。
ラベンダーには心をリラックスさせ安定させる効果。月見草にはホルモンバランスを整える効果があると言われている。
憂鬱な朝にラベンダーの香りを嗅いでストレスフルで安定した朝をスタートしよう。
S&Zフェイシャルハイドレーティングクリームの使い方

・タイミング-洗顔後、化粧水で肌を整えた後 ・分量 -小さじ半分程度 ・方法 -額から首までをマッサージするように塗り込む
洗顔後、化粧水で整えた後にすぐ使用できるので日焼け止め乳液として使える。
また、乾燥が気になる場合は乳液を薄く塗った後に使用すると良い。
正直乳液無しでも全然問題は無い。
休日はベースメイクの鎧を脱ぎ捨て、この日焼け止め下地のみで肌を休ませるのに最適。
こんな人におすすめ!

毛穴もくまもカバーしたいよ、というガチガチベースメイクを希望している人には不向き。
- カバー力のある日焼け止め下地やファンデの圧迫感が嫌い
- 出来るだけ肌に負担のないものを選びたい
- スキンケアしながらメイクしたい
- マスクに色が付きたくない、下地一本で済ませたい
出掛ける予定の無い日や、マスク生活にはこれ一本で十分。
肌を休ませるための化粧下地として、場面問わずデイリーで使えるのが人気の理由である。
結論:カバー力よりも肌負担を優先するならあり

日焼け止めをスキンケアに置き換える。
肌に負担を与えるものを日常から少しずつ排除する。
知らない間に私たちは良かれと思って肌に逆効果の行いをしている。
ドラックストアの化粧品全てが肌に良いとは限らない。
日焼け止めのSPF数値が、美肌の物差しとは限らない。
何事にも、メリットの裏にはデメリットが潜んでいる。
これからは肌に鎧を着せるよりも、優しく保護し、育てる事を重点に置こう。
肌に良いものを与えることよりも、肌の負担をまず減らす事に注力しよう。
そうすることで私たちの右下がりグラフに、少しの変化を与えることが出来かもしれない。