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リリイシュシュのすべて。ロケ地である聖地、栃木県足利市を1日で巡る

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肌をきれいにするためだけに金と労力と時間を全力で注いだ結果、脱ファンデに成功して2年。効果があったこと、無かったことを発信。ファンデ無くても生きれる。アプリ加工無くても生きれる。好きなものはビールと魚卵。
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「リリイシュシュのすべて」について

I wanna be I wanna be I wanna be

映画「リリイシュシュのすべて」から20年。夏が色づき、田園が緑色に発光し始める時期、リリイシュシュのすべての主題歌「グライド」が頭の中で流れる。リリイシュシュのすべては2001年に公開された岩井俊二監督の日本映画である。田園の広がる地方都市で暮らす中学生の蓮見雄一は、同級生の星野修介に万引きなどの犯罪行為を強要され、鬱屈とした日々を送っていた。唯一の救いはカリスマ的な人気を持つ女性歌手、リリイ・シュシュの曲を聞くこと。

映画の中では美しい田園風景が登場人物たちの残酷で暴力的なシーンの背景となり、その劇中で流れるドビュッシーのピアノが異様に美しく際立っている。美しい映像と音楽に並行して流れる日常の残酷さ、思春期の儚さ、狂気、過ち。その異様な光景は今でも私たちの心の中をえぐり続ける。

中学生という大人でも子供でも無い、何者でもない年代ゆえの無邪気さ、危うさを生々しく描いたこの作品は「一度見たら決して忘れることの無い、人生で見ておくべき一本」と賞される一方、「不快でトラウマになる二度と見たくない作品」といった感想も少なくはない。

公開からに20年経った今でも、カルト的人気を誇る「リリイシュシュのすべて」のロケ地となった栃木県足利市に足を運ぶファンも多い。この映画は、根強いファンの中では決して忘れ去られる事なく時間を超えて何回も繰り返し再生され続けている。

ロケ地紹介

①JR足利駅【野球応援の後、雨に降られた雄一達が久野に絡むシーン】

JR足利駅の入り口

・JR足利駅:〒326-0053 栃木県足利市伊勢町1丁目11

2000年公開当時より、駅は改装され新しくなっているが映画の面影は健在。

②フレッセイ裏【雄一が母の乗ったバスを追いかけるシーン】

フレッセイ通町店の裏の自動販売機

・フレッセイ通町店の裏:〒326-0053 栃木県足利市伊勢町1丁目11

フレッセイと呼ばれる地元スーパーの裏手にある。

③足利市総合運動場【野球応援、雨の中バスに乗り込むシーン】

足利市総合運動の入り口

・足利市総合運動場硬式野球場:〒326-0066 栃木県足利市田所町1123

④武道場【引退試合、部活のシーン】

足利市総合運動にある武道館の入り口

・足利市民武道館:〒326-0065 栃木県足利市西砂原後町1156

足利市総合運動場硬式野球場と足利市民武道館は同じ敷地内に存在する。

⑤高架下【雄一達万引きしたCDを壊したシーン】

足利市の高架下トンネル
足利市の高架下トンネル内部

高架下トンネル:栃木県足利市 通2丁目付近

⑥中橋から非常に近い距離にある。

⑥橋【津田詩織が携帯電話で通話しながら歩くシーン】

渡良瀬川にかかる緑の橋

・中橋:〒326-0814 栃木県足利市通2丁目

渡良瀬川を跨ぐ大きな橋。コナカが見えるのが目印である。

⑦ラーメン夢屋【雄一達が弓道部の先輩と食事するシーン】

ラーメン夢屋の入り口
ラーメン夢屋内部に飾られたサイン
ラーメン夢屋厨房

・ラーメン夢屋:栃木県足利市八幡町1-2-11

営業時間は夜のみなので注意。写真は昼間訪れた時にたまたま店主が居たので特別に店内を見せてもらった。店内には監督や俳優のサインが展示してある。リリイシュシュを見たファンが途切れずに訪れるらしい。

⑧ワンダーグー足利店【雄一達がCDを万引きするシーン】

ワンダーグー足利店:〒326-0823 栃木県足利市朝倉町255-1

新しく改装工事が行われ、公開当時の店構えからはずいぶん変わっている。

⑨佐野美容室【雄一の自宅兼母の美容室】

足利市の美容室前

・佐野美容室:〒326-0335 栃木県足利市上渋垂町67−2

公開当時の面影はかなり残っていた。

⑩鮎中学校【雄一達の通う中学校、女子3人にいじめられるシーン】

鮎中学校の内部

正式名称は協和中学校:〒326-0336 栃木県足利市百頭町160

⑪県駅【雄一が津田を送るシーン】

県駅の入り口
県駅に到着する列車

・県駅:〒326-0328 栃木県足利市県町

駅の看板、車両共に新しくなっているが建物自体に変化はない。

⑫田園地帯【母と自転車二人乗り、葬列、ポスターを置くシーン】

足利市の田園風景
足利市の田んぼの脇道
足利市の田園とリリイシュシュのロケ地

・田園地帯:群馬県邑楽郡邑楽町 大字秋妻

田園風景がどこを見ても同じ景色なので、このロケ地を特定するのにかなり時間が掛かった。

⑬廃工場【星野達が久野を襲うシーン】

栃木県プリント綜合研究所の建物
栃木県プリント綜合研究所の建物2

正式名称:栃木県プリント綜合研究所:〒326-0144 栃木県足利市葉鹿南町20−1

工場は廃業していない様子。中に入れるか不明の為、外からの風景のみ。

⑭鉄塔【津田詩織がカイトを飛ばすシーン】

毛里田原宿グラウンドから見える鉄塔

・毛里田原宿グラウンド:〒373-0071 群馬県太田市原宿町3680−2

⑬廃工場と非常に近い場所にある。

ロケ地巡りに最適な時期

足利市の田園

「リリイシュシュのすべて」に登場するシーンで最も印象的なのは広大な田園風景である。せっかく行くならば田園が一番美しい黄緑色に色づく季節に足を運びたい。

写真はロケ地である栃木県足利市の田園風景。8月8日の写真である。7月中旬から8月下旬あたりが、青々とした緑色の田園を見るのに最適な時期である。

ロケ地巡りに最適な移動手段とは?

自転車を漕ぐ二人と風船

前項の14のルートを効率よく回るには自転車での移動をおすすめする。車での移動だと、田園などのロケ地によっては駐車スペースが無い所が多く、栃木県足利市は究極の田舎町なので都会のようにそこらじゅうにコインパーキングがあるわけでもない。また、徒歩+電車やバスとなると非常に利便性が悪い。足利市に到着したらまず、車や電車を降りてレンタルサイクルを利用しよう。

おすすめのレンタルサイクル貸出施設は足利市の観光施設「太平記館」。こちらはロケ地①JR足利駅から徒歩5分の場所に存在する絶好の場所である。

■太平記館
アクセス:〒326-0053 足利市伊勢町3丁目6-4 
     ★JR足利駅から徒歩5分
     
受付時間:9:00~16:00
駐車場 :あり
台数:29台(電動19台)
返却時間:17:00まで
料金:普通 3時間 400円(後1時間ごとに100円)
            1日利用800円

      電動 3時間 600円(後1時間ごとに200円)
      1日利用1200円
※貸出時には免許証や保険証などの身分証明書が必要
※予約不可

各ロケ地の位置と全体図

リリイシュシュのロケ地マップ

また、劇中で印象的なロケ地には津田詩織が制服を着たまま用水路に入るシーン、津田と蓮見が食事をするレストラン、ホテルがあるが、この3か所は足利市から50km以上とかなり離れた佐野市に存在する為、一日で周るのは難しいため今回は除外した。全体図は下記図参照。

リリイシュシュのロケ地マップの全体図

効率の良いロケ地巡りの最短ルートとは?

今回紹介するのは、丸一日で効率よくロケ地を回る為に事前に各見所からの距離を測り、時間を考慮した上で実際に巡った内容である。①足利駅周辺がマップの中心地となっており、見所が隣接していたり、数百メートル圏内に固まっている為、自転車での移動に適しているが、⑬廃工場⑭鉄塔と⑫田園地帯が中心地と少し離れた場所にある為、注意が必要である。

下記ルートの①足利駅~⑫田園までは自転車で容易に巡れる距離であるが、⑫田園地帯から⑬廃工場⑭鉄塔までは結構な距離がある為、当時は⑫田園見物後、一旦★太平記館に戻り自転車を返却した後、駐車してあった自家用車で⑬廃工場⑭鉄塔を見物した。

夏真っ盛りの8月が田園の見頃時期ということもあり、猛暑の中の自転車移動は意外と大変なので水分補給を忘れずに。

10:00 ①足利駅
     |850m 徒歩11分
10:40 ★太平記館(レンタルサイクル)(車の場合はここに駐車すると良い)
     |740m 自転車5分
10:50 ②フレッセイ裏
     |2km  自転車11分
11:00 ③足利市総合運動場④武道場
     |2km  自転車11分
11:40 近辺で昼食
     |
12:40 ⑤高架下⑥橋
      |1,2km  自転車5分
13:10  ⑦ラーメン夢屋
     |540m   自転車2分
13:20  ⑧ワンダーグー
     │2.9km  自転車20分
14:00  ⑨佐野美容室
          |1km    自転車7分
14:20  ⑩鮎中学校
     |1,5km  自転車11分
14:30 ⑪県駅
     |2.7km  自転車19分
15:00  ⑫田園地帯
     │15km   自転車で70分※
16:30   ⑬廃工場⑭鉄塔

※⑫‐⑬⑭が遠距離の為、田園見物後に★へ自転車返却後、自家用車で向かうことをおすすめ

まとめ

栃木県足利市は何も無い。電車もバスもパーキングもあまり無い。結果、自転車移動が一番効率よくロケ地を巡ることが出来る。また、田園のきれいな緑を確実に見ることが出来るのは7月中旬から8月下旬夏場の為、ロケ地巡りの際は必ず水分補給を忘れず行いたい。

リリイシュシュのロケ地である栃木県足利市を1日で周る為には必ず事前に位置情報を下調べしておくこと。途中でナビで検索をしていては電池も体力も時間ももたない。宿泊施設を取り、ゆっくりと巡るのも良し、1日でぱぱっと回るのも良し。

リリイシュシュとドビュッシーを大音量で流しながら、自転車に乗って14歳の彼らの破片を探しに行こう。夏になると必ず訪れたくなる足利市。今も、あの何も無い町は、映像の中から変わらないまま息をしている。

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