富士フィルムが手がけるスキンケアブランドで、赤いパッケージやキービジュアルが印象的なアスタリフト。
90年を超えるナノテクノロジーの研究を反映させた浸透力や、赤色の天然色素であるアスタキサンチンをキー成分に独自の技術を搭載したアイテムが充実している。
今回は様々な肌悩みやエイジング悩みに根本的なケアを提案するアスタリフトの人気アイテム、先行型ジェル状美容液のジェリーアクアリスタとホワイトジェリーアクアリスタについて、選び方や成分の詳細などをレビューしていく。
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前提:富士フィルムはなぜスキンケアを手掛ける?

富士フイルムとスキンケアの関係
富士フイルムは、もともとフィルム製造の分野で世界的に有名な企業である。しかし、デジタルカメラの普及によりフィルムの需要が急減。そこで、培ってきた技術を活かして新しい市場に進出することを決めたのが始まりだとか。
どんな技術がスキンケアに活かされている?
- コラーゲン研究
- 写真フィルムにはゼラチン(コラーゲン由来)が多く使われており、富士フイルムはコラーゲンの分解・安定化技術を長年研究していた。
- その技術を活用して、肌のハリや弾力を保つスキンケア製品を開発。
- 抗酸化技術
- フィルムの劣化を防ぐために抗酸化技術が必要だった。
- これを応用し、肌の老化を防ぐ成分(アスタキサンチンなど)を安定化させ、高い抗酸化作用を持つスキンケア商品を開発。
- ナノテクノロジー
- フィルムの微細構造を制御する技術を応用し、美容成分を肌に浸透しやすくするナノ化技術を確立。
富士フイルムは、フィルム業界の衰退を見越し、培ってきた技術をスキンケアに応用することで新たな事業領域を開拓。現在では、スキンケア市場で確固たる地位を築き、美容業界でも高い評価を得ている。(1)
アスタリフトのジェリー 赤と白、どっちがいいの?

「アスタリフト ジェリー」とは、洗顔後すぐの素肌に塗布するタイプの先行型美容液。
富士フィルムのナノサイエンスを活かして生まれたセラミドが肌を土台から整えて、うるおいやハリ、バリア機能などを整える効果を有する。 先行型美容液にしては珍しいジェリー形状で、みずみずしいうるおいが肌にスーッと溶け込むように馴染んで次につける化粧水や美容液などのスキンケアのパワーを底上げ。
赤と白でそれぞれ働きが違うので、肌悩みやエイジング悩みの進行具合によって選ぶべし。

肌馴染みを良くするために、とても細かくしたナノ化セラミドは液体状態だとセラミド同士がくっついてしまいナノ化した意味が無い・・・・だからセラミドの細かさを維持する為に動かなくさせる!だからジェリーにしたというのが発端である。
赤(ジェリーアクアリスタ)と白(ホワイトジェリーアクアリスタ)の基本情報


香料苦手な自分でも、とても癒される良い香りでこれは使えた。
成分の違いは?期待できる美容効果を比較

- 国内配合Wヒト型セラミド
- 豊富なハリ成分
富士フィルムのナノサイエンスを搭載した世界最小クラスのWヒト型セラミド=セラミドNP、セラミドAP、セラミドEOPが角層を隅々まで満たしてうるおいを抱え込めるように肌を整えてくれる設計に(2)。
角層間がきちんとうるおいで満たされていると結果的に肌のバリア機能も維持できることとなり、乾燥ケアだけでなく肌荒れやトラブルの起きにくい肌に。
年齢とともにどんどん不足してしまうセラミドへの対策はどんな肌タイプの人でもマストでとりいれておきたいケアのひとつ。
ジェリーの鮮やかなオレンジ色は鮭の身にも含まれるアスタキサンチンの成分によるもの。 アスタキサンチンは強力な抗酸化作用を持ち、エイジングの原因である紫外線ダメージをケアしたり酸化から肌を守ってくれる効果に優れる。
また、ナノリコピン=トマト果実エキスはその名の通りトマト由来の成分でアスタキサンチンと同じく強い抗酸化力を持つと言われている。
これらのダブルの活性酸素対策に加えてコラーゲンを配合することで、ハリ低下への効果が大いに期待できる成分となっていると言えるだろう。
水、グリセリン、ベタイン、(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー、BG、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP、アセンヤクエキス、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、ヘマトコッカスプルビアリス油、トマト果実エキス、アセチルヒドロキシプロリン、加水分解シロバナルーピンタンパク、トコフェロール、コレステロール、エチルヘキシルグリセリン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、オレイン酸ポリグリセリル-10、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸ポリグリセリル-2、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸スクロース、レシチン、ダマスクバラ花油、ラウリルカルバミン酸イヌリン、オレイン酸、エタノール、香料、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、フェノキシエタノール、メチルパラベン

ズバリ、赤のジェリーは保湿力とハリに特化した成分処方なのが肝なのです!

- 国内配合Wヒト型セラミド
- 美白有効成分をプラス!
赤のジェリーと共通してナノサイエンス搭載の世界最小クラスのセラミド配合。
乾燥した肌は角層細胞の間に隙間ができている状態。それを埋めてくれるのがナノセラミド。 どんどん蒸発していく肌のうるおいを繋ぎ止め、溜め込みやすい肌に導いてくれる。
さらに赤と同じくハリケア効果が期待できるナノアスタキサンチンやコラーゲンも配合。 アスタキサンチンの抗酸化作用やコラーゲンによるハリ効果でふっくらと弾むような手触りの良さをキープしてくれる。
美白有効成分としてよく知られているアルブチン配合しているのが大きな違い。アルブチンはシミやくすみの原因となるメラニン色素の生成を抑制して美白ケアをサポートしてくれる。 また、ブライト保湿成分として透明感アップが期待できる成分も。
メラニン生成抑制が期待できるツボクサエキスとフェルラ酸からなる複合成分であるナノAMA+や、血行促進や肌コンディションを整えてくれるマロニエエキスなど肌のブライト感を底上げしてくれる成分が贅沢に配合されており、毎日美白ケアを取り入れたい人や透明感アップに力を入れている人には打ってつけのアイテム。
有効成分:アルブチン
その他の成分:ベタイン、ポリエチレングリコール・デシルテトラデセス-20・ヘキサメチレンジイソシアネート共重合体、濃グリセリン、BG、アスタキサンチン液、N-アセチル-L-ヒドロキシプロリン、水溶性コラーゲン液、コラーゲン・トリペプチド F、N-オレオイルフィトスフィンゴシン、ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン、ステアロイルオキシヘプタコサノイルフィトスフィンゴシン、ツボクサエキス、フェルラ酸、ビルベリー葉エキス、カンゾウ葉エキス、アセンヤクエキス、マロニエエキス、天然ビタミンE、グリセリン、香料、ステアロイルグルタミン酸Na、グリセリンエチルヘキシルエーテル、イソステアリン酸、BHT、POE・POPデシルテトラデシルエーテル、オレイン酸、グリセリン脂肪酸エステル、メチルパラベン、コレステロール、ミリスチン酸デカグリセリル、大豆リン脂質、ピロ亜硫酸Na、フェノキシエタノール、水酸化Na、オレイン酸ポリグリセリル、ショ糖脂肪酸エステル、ルチングルコシド、無水エタノール

ズバリ、白のジェリーは美白効果をプラスしたもの。自分もどっちか悩んだ挙句白を選択!
アスタリフト ジェリー 赤と白の違いをもっと詳しくチェック


- Q保湿力に優れているのはどっち?
- A
赤!
赤は乾燥やハリケアに特化しており、塗布時の感触もしっとりもちっとした後肌感がある。 白の方はしっとり感はありつつもややさっぱりとしたみずみずしさ。
どちらにも共通するのは世界最小クラスのWヒト型ナノセラミドが肌表面の角層の隙間に入り込んで乾燥をケアしてくれる点。 さらに先行型の美容液なのでその後に付ける化粧水の浸透も高めてくれるため、十分な保湿効果が期待できる。
- Qハリ弾力ケアに優れているのはどっち?
- A
赤!
一般的なエイジング悩みとしてよく挙げられるハリ低下やたるみケアに関しては、赤のほうがナノアスタキサンチンやナノリコピンなど抗酸化効果のある成分が豊富なためエイジング悩みの原因である肌の酸化を防止してハリやふっくら感アップなどの効果が期待できる。
- Q加齢によるシミやくすみケアに優れているのはどっち?
- A
白!
白のほうは美白有効成分であるアルブチン配合。 またナノAMAやマロニエエキスなど透明感や明るさをサポートしてくれる成分が豊富でシミ、そばかす予防効果が期待できる。
使用感やテクスチャーの違い

- 赤の使用感
- 白の使用感
一見テクスチャーに大きな違いはなさそうだが、白に比べると赤は塗布後のしっとり感は高めでもちっと弾力のある肌に仕上がる。しっかり濃厚なジェリーで乾燥しやすい肌やゴワついてスキンケアの浸透力に疑問を感じているときには特におすすめ。
赤に比べるとみずみずしく軽やかでスーッと馴染む。塗布後の肌は保湿感がありつつも赤と比べるとやや軽め。
ペタペタするタイプのスキンケアが苦手な人や、先行型美容液自体に保湿力は求めていない人にはちょうどよい使用感。
価格やコスパの比較

【赤】ボトル入り60g/¥13200・40g/\9900
【白】ボトル入り60g/¥14300・40g/\11000
同じ容量で比べると白のほうが少々割高。 ドラッグストで手軽に入手はできるが、価格としてはどちらもデパコスレベル。

赤と白の大きな違いとしては美白成分のあるなしの部分だが、1000円の違いで美白成分があるタイプを選ぶかどうかはその人の肌と美白へのこだわり次第かも。
どっちを選ぶべき?あなたにおすすめのジェリーはこれ!
結論から言うと、シミかハリか。
シミケアのホワイトジェリータイプにも、共通してハリケア成分が搭載されている為、自分ならば白一択!

プラス千円弱で美白ケアもできるならば私は出す。また、お試しサイズ20gもあり!初めての方はこっちがおすすめ。
こんな人には「赤」がおすすめ

- とにかくしっかり保湿したい人
- いつものスキンケアの効果が感じられなくなっている人
- ハリ、たるみなど肌のエイジング悩みが増えてきた人
- 先行型美容液を使ってみたい人
- 肌調子の揺らぎが大きくなってきた人

ハリ・保湿力を重視するならば赤。
こんな人には「白」がおすすめ

- 美白、透明感のケアを取り入れたい人
- いつも愛用しているスキンケアの効果をアップさせたい人
- シミ、そばかす、くすみなど肌の色に関する悩みが増えてきた人
- みずみずしく軽やかなつけ心地のものがいい人
- 美白ケアと保湿ケア、両方抜かりなく取り入れたい人

シミ・くすみが気になるならば白一択!
まとめ|アスタリフト ジェリー 赤と白の違いを理解して最適な選択を!

特徴的なオレンジ色のジェリー状先行型美容液ということで気になっている人も多い印象のアスタリフトジェリー。
富士フィルムというとカメラや精密機械のイメージが強いが、それらの研究で培ってきたナノサイエンスが発揮されているのがアスタリフトのスキンケアだ。
いかに肌に浸透させるかという点ではこれほどまでに説得力のあるメーカーはないだろう。 今回紹介した先行型美容液は化粧水や乳液などの基本のケアにプラスワンで使うものであるが故に取り入れたことのない人が多いかもしれない。
濃厚保湿&ハリケアを重視するか、保湿&美白ケアを重視するか、自分に必要な成分をよく見極めて選べばマンネリしているスキンケアに一石を投じるアイテムとなり得るかもしれない。
参考文献
1)フィルム事業から化粧品事業への転換
2)肌への浸透性とバリア機能の回復力を高める 「 ヒト型ナノセラミド」を開発